漢方薬・生薬

小柴胡湯加桔梗石膏(ショウサイコトウカキキョウセッコウ)は妊娠中・授乳中でも飲める?効果や生薬も知っておこう

小柴胡湯加桔梗石膏は喉に関する漢方で、よく処方されますが妊娠中授乳期には服用できるのでしょうか?

今回は小柴胡湯加桔梗石膏の効果や妊娠中や授乳中でも飲めるのかどうかについて見ていきます。

小柴胡湯加桔梗石膏の効果や効能

漢方調合
小柴胡湯加桔梗石膏は主に風邪の「喉の痛み・腫れ」を和らげる漢方で、また喉の炎症や痛みを起こしやすい体質を改善する効果があります。

扁桃炎、扁桃腺周辺炎症に作用し、痛みを取り除いたり、痰を除去します。

体力が中程度以上の方に処方され、みぞおちから肋骨下部が張って胸が苦しいという方にも向いています。

冷えを伴う「寒・虚証」の方には向いてはおらず、元から胃腸が弱い、食欲不振、嘔吐・下痢が起こしやすい人には慎重に処方されます。

服用方法は、他の漢方と同じで1日7.5g2回~3回に分割して食前、または食間に服用します。この量は症状や体重、年齢、症状によって増減されます。

小柴胡湯加桔梗石膏に配合されている生薬とは?

生薬一覧
ここでは小柴胡湯加桔梗石膏に配合されている生薬について見ていきます。

①柴胡(さいこ)

セリ科ミシマサイコなどの根を乾燥したもので、発汗や発散を促進する効果があり解熱、鎮静、解毒効果があります。
月経痛の痛みの応用にも使用されます。

②黄ごん(おうごん)

シソ科コガネバナの根の周りの皮を除いて乾燥させたものです。

細菌が出す毒素で引きこされる超粘膜の炎症を修復して、全身状態を改善します。また肺の熱を取り去る作用があり、抗菌作用、解熱、利尿、抗アレルギー、解毒効果があります。

③石膏(せっこう)

天然の含水硫酸カルシウムを主成分とする鉱物で、清熱、止渇、鎮静効果があり、風邪などの熱が出る疾患に効果のある漢方に配合されています。

④桔梗(ききょう)

キキョウ科キキョウの根を乾燥させたもので、咳止め、去痰、膿を排出する効果があり、喉の痛みに使用されます。

⑤半夏(はんげ)

サトイモ科カラスビシャクの球根の外側の皮を取り除いて乾燥させたものです。日本でも沖縄や北海道で栽培されています。

体を温めて、停滞しているものを動かして発散させる作用があり、去痰鎮静効果に優れています。

⑥人参(にんじん)

ウコギ科チョウセンニンジンの根を乾燥したもので、日本でも栽培されています。

体を温めて新陳代謝促進して、衰弱している胃の調子を改善します。
健胃整腸、鎮痛、去痰効果あります。

⑦甘草(かんぞう)

マメ科カンゾウ属植物の根や根菊を乾燥したもので、緊張を緩和させる効果があります。

グリチルリチン酸を主成分としていて、鎮痛、鎮痙、鎮毒、鎮咳効果があります。

⑧生姜(しょうきょう)

ショウガ科ショウガの根茎を乾燥させたもので、体を温めて新陳代謝機能高める作用があります。

食欲増進、発汗作用にすぐれ軟骨を破壊する酵素の生成を抑制する効果も認められています。

⑨大棗(たいそう)

クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥したもので、体を温めて緊張を緩和させる作用があります。

下痢で傷ついた消化管を修復したり、腸の動きを適切に保ち腹痛を緩和させます。

強壮、利尿作用に優れていて、感冒による下痢に効果があります。

→以上が小柴胡湯加桔梗石膏に配合されている生薬になります。

これらがどのように喉の痛みや炎症に効果を発揮するかというと、柴胡と黄ごん、石膏の組み合わせて炎症を沈め、桔梗で去痰や、膿を排出します。

また半夏を配合しているので、胸の使え吐き気を抑えています。

小柴胡湯加桔梗石膏は妊娠・授乳期にも飲めるのか?

授乳

小柴胡湯加桔梗石膏妊娠授乳中期には

服用しないほうがいい」でしょう。

実は漢方の生薬には妊娠・授乳期に服用していいものと、してはいけないものがあります。

禁忌薬、慎重薬、安胎薬の3つに分かれていて、安胎薬とは妊娠を守ったり、産後の肥立ちに効果を発揮するので、服用しても問題はないという意味です。

禁忌やその名の通り服用してはいけないもの、慎重薬は服用するときには注意必要なものを言います。

この慎重薬の中に「半夏」が含まれています。

さらに甘草は母乳に移行して、赤ちゃんが服用してしまうと、下痢になってしまうというデータがあります。

慎重薬は服用できないこともないですが、妊娠中はちょっとしたことでも気になるので、少しでも不安にならないためにも服用はしないほうがいいでしょう。

しかし、医師によっては治療の方が有益性を上回る場合は処方をするようですが、ほとんどの場合、妊娠・授乳期でも安心して服用できる漢方を処方します。

妊娠・授乳期でよく喉の痛み感じたら処方されるのが、香蘇散や桂枝湯といったものが処方されるようです。

まとめ

今回は小柴胡湯加桔梗石膏効果や、妊娠・授乳期に服用できるかどうかについて見てきました。

小柴胡湯加桔梗石膏は喉の痛みや炎症をやわらげる効果があり、妊娠・授乳期には服用はしないほうがいいということがわかりました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記事執筆・監修

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

関連おすすめ記事

同じカテゴリ新着記事

TOP
何かお困りですか?