春になると何だか落ち着かない気持ちに…
東洋医学では、体の機能を肝、心、脾、肺、腎の五臓に分けていますが、春は五臓の中の、「肝」の活動が盛んで、乱れやすい季節です。
春になってくると、気持ちがザワザワして落ち着かない、感情の起伏が激しくなる、生理が乱れやすくなるということはありませんか?
西洋医学と違い、「肝」とは、肝臓だけでなく、自律神経系、情緒系、運動神経系を含めた身体の機能を指します。
疏泄(巡り)を司り、血を蔵しますので、女性の生理にも関係の深い臓です。
木々が青々と成長する春。「肝」の色は青です。怒った時に青筋が出るような人は肝が昂りやすいかもしれません。
イライラしやすいタイプ、癇が強いタイプも、春は注意が必要です。
ストレスに注意!
春になると新生活がスタートする方も多いと思います。
新しい生活は楽しみである反面、仕事・人間関係・環境の変化などで不安や緊張、ストレスを感じやすい季節でもあります。
「肝」は特にストレスの影響を受けやすい臓です。
「肝」の病は目、爪などに出やすく、また筋に影響するので、まぶたがピクピクする、けいれん、しびれなどのサインが出ることもあります。
「肝」を滋養する味は酸味なので、酢の物を少し頂くのも良いかもしれません。(脾を傷めるので食べすぎはダメ)
人も自然の一部、自然の影響を受けるものなので、過剰な心配はいりませんが、ご自身やご家族、お子さんに気になる症状がある場合は、我慢してひどくならないよう、漢方薬で整えることをおすすめします。
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