漢方薬・生薬

桂枝加芍薬湯の効果効能や副作用について解説

桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)は、胃腸が弱い方の治療に使用されることがある、便秘や下痢などで悩んでいる人におすすめの漢方薬です。

ここでは、そんな桂枝加芍薬湯の効果・効能、副作用について紹介。

桂枝加芍薬湯を使用することで痩せる効果があるのかも掲載しています。

桂枝加芍薬湯の効果効能

桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)は、胃腸が弱い方や便秘・下痢を繰り返す方に効果的な、腹痛や排便異常を起こす際に服用する漢方薬です。

中国・漢時代の古典書「傷寒論(しょうかんろん)」の冒頭部分に登場する「桂枝湯(ケイシトウ)」に含有される芍薬(シャクヤク)の配合量を増やした漢方薬でもあります。

芍薬には、筋肉の痙攣を緩和させて血管の働きをスムーズにする効果を期待できるだけでなく、生理不順や月経異常にも有効的なのでイライラ解消にもおすすめです。

芍薬含め桂枝加芍薬湯には下記の5種類の生薬が配合されています。

ケイヒ・・・古来中国より薬物の王として扱われる発汗・解熱・鎮痛などに効果がある
タイソウ・・・興奮した腸を抑制してお腹の痛みや緊張を和らげる
シャクヤク・・・筋肉の痙攣を緩和させる鎮痛・鎮痙の効果を期待できる
カンゾウ・・・ショ糖150倍の甘さの成分を含有した全身のリラックス効果を有する
ショウキョウ・・・体を温めて新陳代謝を高める効果を期待できる

1日3回、1回1/4程度なら2才未満のお子さんでも服用することができます。

桂枝加芍薬湯はダイエットに効果がある?

桂枝加芍薬湯には、体中を巡る乱れた「気」「血」のバランスを整えて、繰り返される便秘や下痢を改善するのが目的の漢方薬です。

なので、漢方薬でダイエットに効果を期待するのは難しいでしょう。

効果があったとしても桂枝加芍薬湯を服用したことで便の流れが改善されて、排便後のお腹がスッキリして痩せたように感じる程度のことです。

桂枝加芍薬湯を服用していくら排便してもそれで痩せるということはないので、1つひとつの漢方薬の目的を理解して適切な使用方法で服用するようにしてください。

桂枝加芍薬湯は自律神経に効果がある?

自律神経を伴う病気には過敏性腸症候群などストレスが要因であるものが挙げられますが、桂枝加芍薬湯の効能はこういったストレス性の改善を期待することができます。

過敏性腸症候群は、慢性的な下痢や便秘を繰り返す疾患のことで、自律神経の乱れによる症状なだけに大腸や小腸から原因を特定することはできません。

これは、ストレスで自律神経が乱れて腸が痙攣して、腸の働きが鈍くなっているためです。

桂枝加芍薬湯には、胃腸を温めて便の流れを活性化させるだけでなく、こういった気(自律神経)の流れまで循環させてストレスを緩和させる効果を期待できます。

桂枝加芍薬湯の副作用

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人によっては副作用の可能性がある症状があらわれることがあります。

その場合は、直ちに服用を中止して医師または薬剤師に相談してください。

基本的には、軽度な症状のみですが稀に重度な症状を患うこともありえます。

これは、大量服用することで倦怠感やむくみといった症状を引き起こす生薬が配合されているために引き起こるものです。

服用することで発症する可能性がある症状は下記の通りです。

軽度・・・胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気、発疹・発赤、かゆみ
重度・・・倦怠感、血圧上昇、むくみ、脱力感、徐々に強くなる筋肉痛

桂枝加芍薬湯の飲み合わせ注意点

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桂枝加芍薬湯を服用するときは飲み合わせに注意しましょう。

薬に使用される成分の中には、桂枝加芍薬湯との相性が悪いものがあります。

事前によく確認しておくといいですね。

甘草

甘草は多くの漢方薬に使用されている生薬です。
桂枝加芍薬湯も甘草という生薬を含むので、他の漢方薬を併用するときは甘草を過剰に摂取しないように気をつけましょう。

グリチルリチン

風邪薬に配合されることのある成分です。同じく甘草にも含まれている成分なのでよくわからないときは医師や薬剤師に相談しましょう。

桂枝加芍薬湯を服用する場合の注意点

桂枝加芍薬湯は、服用に注意が必要な人がいます。

妊娠中の人

妊娠中の女性はデリケートなので、どんなことが起こるか分かりません。自分で判断せず、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。

持病を持っている人

持病を持っている人が桂枝加芍薬湯を服用すると、持病に影響をもたらすことがあります。

必ず医師に相談し、使用しましょう。

何らかの薬を使用している人

何らかの薬を服用している人は、併用することで悪影響をもたらすことがあります。

医師や薬剤師に相談すると安心です。

桂枝加芍薬湯まとめ

桂枝加芍薬湯は膨満感や腹痛などお腹の不調に効果的な漢方薬です。

注意事項をよく守り服用していきましょう。

少しでも不安を感じたら、医師や薬剤師に相談してください。

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記事執筆・監修

国際中医美容師

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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