漢方薬・生薬

加味帰脾湯(カミキヒトウ)の効能と副作用とは?分かりやすく解説

加味帰脾湯(カミキヒトウ)は最近、ドラッグストアでも見かけるようになりました。精神不安や貧血といった生活に支障を来たす症状に効果的で、とても使っていきやすい漢方薬です。

その効能と副作用を知り正しく活用していきましょう。

加味帰脾湯の効能

お腹の調子
加味帰脾湯は不眠や不安感などの精神的な症状に総合的に働きかけます。女性に起こりがちな貧血の症状にも効果的なため、さまざまな症状をまとめて解消していきたい人におすすめの漢方薬といえます。

加味帰脾湯の副作用

漢方薬も医薬品なので副作用はあります。起こりうる副作用を紹介していきます。

体がだるく力が入らない

体がだるく力が入らなかったら、副作用の可能性があります。体が重苦しいといった症状が表れることもあるため、少しでも体に違和感があったら加味帰脾湯の使用をやめてください。

むくみと体重増加

むくみは体のさまざまなところに表れる症状です。皮膚がパンパンに膨れ、力を入れてつかむと沈み込んだまま元に戻らないことがあります。

見分けることが難しいですが、靴下の跡が消えない・ウエストにベルトの跡が付くといったことがあったら、副作用を疑ってください。

胃の不快感

吐き気や食欲不振といった症状が起こります。重症化すると実際に吐いてしまうこともあるので、胃がおかしいと感じたら使用をやめてください。

発疹や赤み

体に発疹と赤みがみられることがあります。発疹とは肌の一部分が盛り上がり、痒みや痛みを伴う症状です。発疹のタイプは人によって違うので、皮膚におかしな点があったら副作用を疑いましょう。

筋肉がピクピクし筋肉痛が起こる

特に理由がないのに筋肉がピクピクと動き、筋肉痛になることもあります。体中の痛みとなって症状が表れることもあるので、少しでも異常があったら副作用を疑いましょう。

副作用は人それぞれ違うので、ここで書かれた以外にも症状が出る可能性があります。いつもと違う・気持ち悪い・体に痛みを感じるといったことがあったら、必ず使用をやめ場合によっては医師や薬剤師に相談しましょう。

加味帰脾湯の使用に注意が必要な人

使用に注意が必要

妊娠中の女性

必ずかかりつけの医師に相談するようにしてください。

持病を持っている人

症状を悪化させ変化をもたらすこともあるので、必ず医師に相談してから使用しましょう。

飲み合わせに注意が必要

漢方薬
甘草を多く含む漢方薬に注意しましょう。

また、甘草に含まれるグリチルリチン配合の薬も似た副作用を起こすので、ほかの薬を購入するときは必ずこれらの成分が含まれていないか確認してください。

より効能を発揮するには食事が大切

加味帰脾湯は効果的な漢方薬ですが、こればかりに頼らずに食事には工夫を行うようにしましょう。

不安を解消する食品

全粒粉
ストレスや不安を解消するには神経の興奮を抑えるマグネシウムを含む食材や、トリプトファンという精神を安定させる成分を含む食材を意識してとるのがオススメです。

貧血症状に効果的な食品

貧血の主な原因は鉄分不足です。鉄分が不足すると血液中のヘモグロビンが不足し、息切れやめまい、貧血といった症状が表れます。

鉄分はほうれん草やレバーといった食品に豊富に含まれているので、食事にうまく取り入れていきましょう。

安眠を促す食品

安眠を叶えていくならグリシンを摂取していくことが大切です。グリシンには温度調整効果あるので、寝る際の体温をうまく調節し入眠しやすい環境を整えてくれます。

グリシンは魚介類や肉類に含まれているので、スープや煮物など気軽に摂取できるメニューに取り入れていくといいでしょう。

裏には他疾患が絡んでいる可能性あり

疾患の可能性

自律神経失調症

交感神経と副交感神経をつかさどる自律神経のバランスが崩れ、心身に障害をもたらす疾患です。落ち込みやイライラ・生理不順のきっかけとなることもあり、放置するとうつ病に発展します。

自律神経を整えるためには生活習慣を見直し、睡眠時間の確保・バランスのいい食生活・適度な運動を行っていくことが大切です。無理のない範囲で改善していきましょう。

双極性障害

躁鬱病とも呼ばれる精神疾患です。明るい気分と暗い気分が頻繁に切り替わり、落ち着きのない精神状態が続きます。

イライラやヒステリーといった形で症状が表れ、周りを困惑させることもあります。

子宮筋腫

子宮に良性の腫瘍ができ子宮を圧迫する疾患です。月経量の増加・月経痛といった症状が出て、貧血へとつながっていくこともあります。月経に異常が出るようなら、早めに婦人科に相談しましょう。

精神を安定させたいなら加味帰脾湯

加味帰脾湯は精神を安定させるのに効果的な漢方薬です。落ち込みやイライラが目立つようになってきたら、活用していきましょう。

飲みにくいようなら、便利なアイテムを使用していくことも大切です。無理のない範囲で服用を続けていってください。

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記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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