漢方薬・生薬

神秘湯は気管支炎に効果的!効能と副作用・注意点について解説

神秘湯(シンピトウ)は、気管支を広げて呼吸を楽にしてくれる漢方薬です。

7種類の生薬で構成され痰の少ないぜんそくや気管支炎に用いることもあるこの漢方は、比較的胃腸が丈夫な人に向く薬です。

今回はこの、神秘湯(シンピトウ)の効果・効能と副作用・注意点について紹介していきます。

神秘湯(シンピトウ)の効果・効能

せきこむ
神秘湯」の名前の由来は、霊験あらたかな薬効があることから名づけられたようです。

気管支ぜんそくや長引いている気管支炎などに効果的で、痰の少ない咳、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難などが処方の目安とされています。

神秘湯は、医療用のツムラ神秘湯エキス顆粒や、クラシエ神秘湯エキス細粒、コタロー神秘湯エキス細粒などがあります。

神秘湯の配合成分(生薬)

生薬一覧
漢方薬は、自然の草や木などから抽出した生薬の組み合わせにより作られています。

この神秘湯は、7種類の生薬で作られており、

  • 麻黄(マオウ)
  • 杏仁(キョウニン)
  • 厚朴(コウボク)
  • 陳皮(チンピ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 柴胡(サイコ)
  • 蘇葉(ソヨウ)

これらの生薬により構成されています。

生薬にはそれぞれにも効果・効能があり、これらがバランスよく配合されているので、神秘湯はぜんそくや気管支炎に効果があるのです。

配合されている生薬の特徴を見ていきましょう。

麻黄(マオウ)

麻黄は、マオウ科のマオウなどの地上茎を乾燥したものです。

主な効能は、発汗、鎮咳、利水などがあり、発熱、頭痛、せき、喘息に効果があります。

エフェドリンという成分が含まれており、ドーピング検査の規制物質に指定されているのでスポーツの大会などにでる予定のある方は注意が必要です。

杏仁(キョウニン)

杏仁は、バラ科のアンズなどの種子を乾燥したものです。

主な効能は、止咳、平喘、去痰、通便などがあり、せき、喀痰、便秘などに効果があります。

厚朴(コウボク)

厚朴は、モクレン科カラホオノキや凹葉ホオノキ、ホオノキの樹皮や根皮を乾燥したものです。

主な効能は、健胃、鎮痛、鎮痙、沈静、筋弛緩、中枢抑制などがあり、せき、食欲不振、胃下垂、便秘、急性の熱病などに効果があります。

陳皮(チンピ)

陳皮は、ミカン科ウンシュウミカンの果皮を乾燥したものです。

主な効能は、芳香性健胃、駆風、鎮吐、鎮咳があり、咳嗽、肩こり、消化不良、風邪、冷え性、神経痛などに効果があります。

甘草(カンゾウ)

甘草は、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものです。

主な効能は、鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳などがあり、咽喉痛、胃痙攣、胃潰瘍、胃痛、十二指腸潰瘍、疼痛などに効果があります。

柴胡(サイコ)

柴胡は、セリ科のミシマサイコなどの根を乾燥したものです。

主な効能は、解熱、鎮静、解毒などがあり、肝臓疾患およびそれに派生する病状の緩和などの効果があります。

蘇葉(ソヨウ)

蘇葉は、シソ科シソの葉を乾燥したものです。

主な効能は、興奮性発汗、解熱、鎮咳、鎮静、鎮痛、利尿などがあり、気管支炎、胃腸炎、消化不良、風邪、発熱・悪寒などに効果があります。

神秘湯の副作用

副作用
神秘湯は漢方薬なので比較的副作用は少なくとも、まったくないという訳ではありません。

基本的に漢方薬は、年齢、体重、症状により適宜増減するので、飲みすぎなどで摂取量が多くなると副作用の症状が起こることがあります。

神秘湯を使用することで確認されている副作用は、

  • 自律神経系…不眠、発汗過多、全身脱力感、精神興奮など
  • 消化器…食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐など
  • 泌尿器…排尿障害など

これらの症状が確認されています。

また、体重増加などの偽アルドステロン症や低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、脱力感など体の異常が起こった場合は、使用を中止し、医師の診察を受けるようにして下さい。

神秘湯の注意点

注意
神秘湯は、他の薬との飲合わせ、併用に注意してください。

グリチルリチン酸や塩類を含有する製剤との相性が悪いので、常用している薬がある場合は、医師や薬剤師に確認の上飲むようにして下さい。

また、高齢者や妊婦の方、小児等への使用も減量するなど工夫が必要になるため、必ず使用前に医師に確認するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、神秘湯(シンピトウ)の効果・効能副作用・注意点について紹介してきました。

神秘湯は正しく使用することで、気管支ぜんそくや長引いている気管支炎などに効果的な漢方薬です。

これらのつらい症状を生薬の力で改善してくれるので、ぜんそくや気管支炎に悩まされている方は、是非試してみてください。

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記事執筆・監修

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

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