回虫駆除に清肌安蛔湯とは?効果や配合されている生薬を確認
清肌安蛔湯は回虫駆除に効果のある漢方です。
今回は回虫駆除の中でもどのような部分に効果を発揮するのか、さらに配合されている生薬について見ていきます。
清肌安蛔湯(せいきあんかいとう)の効果は?
清肌安蛔湯は、回虫と言われる寄生虫に感染したときに、駆除する目的で使われる漢方です。
回虫とは、生野菜を食べた時などに卵のまま体内に入り、孵化して体内に取り入れた栄養を食べ成長していき、暴れる場所によって体に様々な影響を与えます。
清肌安蛔湯は、回虫駆除に効果のある漢方の中でも脇腹からみぞおちあたりにかけて痛みや苦しみの症状が出る場合に使用されます。
清肌安蛔湯は、煎じたものを食間・食前に服用してます。
清肌安蛔湯に配合されている生薬とその効果
清肌安蛔湯には回虫駆除に効果のある8種類の生薬を配合しています。
ここではその生薬と効果について見ていきます。
①黄ごん(おうごん)
シソ科コガネバナの根を乾燥したもので、消炎、清熱効能があり、炎症や熱性疾患、下痢、腹痛、黄疸に使用されています。
②甘草(かんぞう)
マメ科ウラルカンゾウやスペインカンゾウの根を乾燥したもので、健胃、鎮痛、去痰効果があり、腹痛や下痢・動悸や腫れ物に使用されます。
漢方のほとんどに配合されていて、他の薬物の効能を高める効果があります。
③柴胡(さいこ)
セリ科ミシマサイコの根を乾燥したもので、解熱・鎮静・解毒効能があり、肝臓疾患や肝臓疾患に派生する病状の緩和に使用されます。
④生姜(しょうきょう)
ショウガ科ショウガの根茎を乾燥したもので、発汗、健胃作用があり、風邪や嘔吐、食欲不振に使用されています。
体の血のめぐりを良くして発汗を促進します。
⑤人参(にんじん)
ウコギ科オタネニンジンの根を乾燥させたものです。高麗人参や朝鮮人参と呼ばれることもあり、強壮、補気の効果があり、疲労や体力の低下、消化不良に使用されます。
⑥麦門冬(ばくもんどう)
ユリ科ジャノヒゲの根の膨らんでいるところを乾燥したもので、咳、口の渇き、便秘に使用されています。
⑦半夏(はんげ)
サトイモ科カラスビシャクの塊の茎を乾燥したもので、去痰、鎮静効能があり、吐き気、嘔吐、咳、不眠などに使用されます。
⑧海人草(まくり)
フジマツモ科マクリの全藻を乾燥したもので、駆虫効能があり、回虫駆除に使用されます。
特に海人草は古くから虫下として使用されきて、寄生虫の最初に興奮させ麻痺させる効果のあるカイニン酸が含まれています。
清肌安蛔湯の副作用は?
漢方には副作用がないと思っている方も多いですが、薬なので副作用はあります。
清肌安蛔湯には甘草が含まれているため「偽アルドステロン症」という重篤な副作用があります。
しかし、この副作用は稀に起こるものなので、過度に心配する必要はありません。
偽アルドステロン症についてはこちらの記事を参考にして下さいね。
その他にも服用して
- 吐き気
- 腹痛
- 嘔吐
- 皮膚のかゆみ
などが起こることがあります。
もし服用していて、なにかおかしいなと感じたらすぐ服用を中止して、医師の診察を受けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は回虫駆除にある清肌安蛔湯について見てきました。
煎じて飲むタイプで脇腹からみぞおちにの痛みに効果を発揮し、8種類の生薬が配合されていることがわかりました。
処方された場合は正しい用法・用量を守って服用しましょう。