半夏厚朴湯の効果効能と副作用とは
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は不眠症の治療などに使われることがある、睡眠に不安を抱えている人には効果的な漢方薬です。
不眠症は放置したままでいると、不安神経症やうつ病のきっかけとなります。
早めに対策を行っていきましょう。
半夏厚朴湯の効能
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は、胃痛、つわり、神経の高ぶり、めまいに効果的な漢方薬です。
精神的が不安定な人にも使われ、不眠症対策としても使っていきやすい漢方薬です。
不眠症を抱えている人の中には、たかが不眠症と放置してしまっている人が珍しくありません。
でも睡眠は人にとって無くてはならないものです。
睡眠が浅い状態が長期間続くとうつ病やパニック障害といった、精神障害のきっかけとなります。
精神だけではなく、さまざまな命に関わる疾患を呼び込む恐れもあるでしょう。
睡眠は私たちにとって、重要なキーワードとなります。
半夏厚朴湯の副作用
ほとんど副作用が出ることはありません。
ただまれに症状を引き起こす人もいます。
重症化していく可能性がないとはいえないので、目安を確認しておきましょう。
発疹や赤み
発疹や赤みの症状が見られることがあります。
皮膚にぽつんとした突起や赤みがあったら、副作用の疑うようにしてください。
発疹はときに赤みやジュクジュクした炎症を引き起こすことがあります。
そういったときにはすぐに半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)の使用をやめ、医師に診断してもらってください。
胃腸の不快感
吐き気や食欲不振といった、胃腸の不調から起こる症状に悩まされることがあります。
腹痛や気持ち悪さがあったら、副作用を疑ってみてください。
これらの副作用意外にも、アレルギーによる症状が起こることがあるでしょう。
服用を続けると体調不良を引き起こします。
少しでも体に違和感があったら、すぐに半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)の使用をやめてください。
半夏厚朴湯の注意点
人によっては、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)に使用が向いていないことがあります。
妊娠中の女性
妊娠中の女性が半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)を服用すると、体調不良を引き起こすことがあります。
妊娠中の女性の体に対し、漢方薬がどんな影響をもたらすか分かりません。
使用には十分注意し、医師に相談しながら服用してください。
ほかの薬を服用している人
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)と、ほかの薬との併用には注意が必要です。
薬同士の効果を打ち消しあってしまうことがあります。
併用可能なケースもあるので、医師や薬剤師に相談してください。
持病を抱えている人
持病を抱えている人が半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)を服用すると、体調に影響をもたらすことがあります。
持病の状態を熟知している、かかりつけの医師に相談してから使用してください。
高齢者や小児
高齢者や小児が使用すると、体調不良を引き起こすことがあります。
ただ使用OKな場合もあるので、どうしても使用する必要があると感じたら医師や薬剤師に相談しましょう。
不眠症の具体的な症状とは
一言に不眠症といっても、自分でこれが不眠症なのか分からないときがあります。
一例を紹介していくので、自分の状況に合っているか確認してみましょう。
30分以上眠りにつけない
眠ろうとしても30分以上眠れない場合、不眠症である可能性があります。
神経が過敏になってイライラする・不安や恐怖を感じるといったことがあったら、不眠症を疑ってみてください。
睡眠が浅く何度も目が覚める
眠ることはできても何度も目が覚めてしまうといった症状も、不眠症で起こりがちなことです。
頻繁に目が覚めてしまうため、結果的に睡眠が足りず昼間に眠くなるといった状態が起こるでしょう。
眠れているが熟睡できない
眠れているが熟睡した感じがしないといったことがあったら、不眠症の可能性があります。
睡眠が浅いため、だらだら寝てしまうといったことが起こるでしょう。
目が覚めてしまいその後眠れない
目が覚めてしまい眠れないといった症状も、不眠症で起こりがちなことです。
一度目が覚めてしまうとしっかりと覚醒してしまい、いつまで立っても眠れません。
半夏厚朴湯だけに頼らない!安眠対策とは
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は不眠症に効果的な漢方薬ですが、それだけに頼るのはリスクが高いです。
普段の生活のなかでも、不眠症対策を行っていきましょう。
枕の素材や高さを変えてみる
枕の高さや素材は睡眠に大きく影響してきます。
枕によって不自然な姿勢が続くことがあるからです。
自分で試行錯誤するのもいいですが、できれば寝具の専門ショップに行って自分に合った枕を、用意してもらうといいでしょう。
中にはオーダーメイドで枕を作ってくれるショップもあります。
寝るときは下着の素材に気を付ける
寝るときの下着にも工夫を凝らしてみましょう。
できれば綿や絹といった、通気性のいい下着を身に着けてください。
寝ているときにも、起きているときと同様汗をかいています。
その汗によって患部が蒸れ、安眠を損ねてしまうんです。
敷き布団やマットレスは体に合ったものを
敷き布団やマットレスや体に合ったものを使用しましょう。
体に合っていないものを使用すると体が降り曲がったような姿勢で寝てしまい、寝ているときに苦しさから起きてしまうことがあります。
お店に行って、実際に使ってみると分かりやすいですね。
照明を完全に落としてしまわない
照明を完全に落としてしまうと、不安感から眠れない人が珍しくありません。
少しの照明は残しておくといいでしょう。
ただあまりに明るすぎても眠れないので、手元が少し明るくなる程度には照らしておいてください。
半夏厚朴湯を購入したらどこに保管する?
いざ半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)を保管しようとすると、どこに保管したらいいのか悩むことがあります。
品質を守るためにも、適切な場所に置くようにしましょう。
直射日光の当たりにくい暗所
直射日光の当たりにくい暗所に保管するようにしてください。
直射日光が当たる場所だと、効能を損ねてしまうことがあります。
水気のない乾燥した場所
水気のない乾燥した場所においてください。
水気が多い場所だと湿気が充満し、カビ発生の要因となります。
家電が近くに無い場所
家電が近くにある環境は高温になりがちです。
漢方薬は高温に弱い傾向があるので、熱気を放つことがある家電の近くは危険になります。
家電よりも遠い、独立した場所に保管したほうが無難でしょう。
半夏厚朴湯で早めに不眠対策を行っていこう
不眠症は放置したままでいると疾患のきっかけともなる、危険な症状です。そのまま放置せず、自分でできる工夫を行っていきましょう。
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)に頼るだけではなく、寝具や環境を工夫するといったことも大切になってきます。