漢方薬・生薬

しゃっくりを止める!柿蒂湯(シテイトウ)の効能と副作用とは

横隔膜が痙攣するとしゃっくりが起こります。

一度起こるとなかなか止まらずに困った経験があるのではないでしょうか?

ここで紹介する「柿蒂湯(シテイトウ)」はその厄介なしゃっくりを止める作用のある漢方薬です。

その成分は体にどのように働きかけるのでしょうか?

効能と副作用、注意点を解説します。

柿蒂湯(シテイトウ)の効能と生薬成分とは?

漢方
しゃっくりを止める効果のある柿蒂湯(シテイトウ)ですが、その生薬成分はどのように体に作用するのでしょうか?

配合生薬

柿蒂(シテイ)

カキノキ科のカキの熟した果実のヘタを乾燥させたものです。

古くからしゃっくり(えつ気)をとめる治療薬として用いられてきました。

唐代の「本草拾遺」には「蔕の煮たものを服すれば,えつ気を止める」と記されています。

降気、止逆、止嘔の作用があり、しゃっくりの他にも咳や嘔吐に効果的です。

生姜(ショウキョウ)

ショウガ科ショウガの根茎です。

生のものを「生姜(ショウキョウ)」、そのまま乾燥させたものは「乾生姜(カンショウキョウ)」、蒸した後乾燥させたものは「乾姜(カンキョウ)」、と呼びます。

体を温め、新陳代謝を高めます。

胃の働きを整えたり、食欲増進、発汗作用があります。

血小板の凝集を防ぎ、血の巡りを良くします。

丁子(チョウジ)

フトモモ科チョウジノキの蕾を乾燥させたものです。

フェノールのオイゲノールが主成分となっていて、胃を温め、滞った体の流れを突き動かします。

胃の調子を整えて食欲を増進させます。

胃腸不良や女性の血の道症などにも効果を発揮します。

香りがよく、スパイスとして料理によく用いられます。

しゃっくりを止める特効薬

「柿蒂(シテイ)」と「丁子(チョウジ)」が胃を温めて痙攣をやわらげる作用と「柿蒂(シテイ)」と「生姜(ショウキョウ)」の持つ溜まったを取り除く作用、さらに「柿蒂(シテイ)」に含まれる成分が胃の中で固まることによってしゃっくりを止める効果があります。

特に体が冷えやすく、胃が弱い人の長引くしゃっくりに効き目があります。

健康な人はしゃっくりを放っておいても大きな問題はありませんが、高齢者や病弱な人、特に寝たきりの患者はしゃっくりが起こると体力を大きく消費してしまいます。

「柿蒂湯(シテイトウ)」で早急にしゃっくりを止めることが重要です。

単体で用いても効果が見られない場合は、みぞおちのつかえによるしゃっくりに効く「半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)」と併用すると効果的です。

柿蒂湯(シテイトウ)を服用する際の注意点

医者 注意
「柿蒂湯(シテイトウ)」は体に優しい漢方薬ですが、服用方法を誤ってしまうと期待していた効果があらわれなかったり、症状を悪化させてしまうこともあります。

長引くしゃっくりの治療に「柿蒂湯(シテイトウ)」を服用する場合は、用法・用量や注意点をしっかりと理解しましょう。

正しい服用方法

水

ネオカキックス細粒「コタロー」 (柿蒂湯:シテイトウ)の場合

通常、成人は一包を1日3回服用、食前か食間の空腹時に服用します。

服用量は年齢、体重、症状により増減します。

1歳未満は医師の診療を受け、3か月未満の乳児は服用しないでください。

服用する際には用法・容量を守り、水かお湯を使用してください。

体を温め、緊張をといてくれるお湯がおすすめです。

ジュースや牛乳、お茶などで服用すると薬の効果に影響を与えてしまうことがあります。

服用できない人、注意が必要な人

「柿蒂湯(シテイトウ)」の服用する際に注意が必要なひともいます。

服用を開始する前に、必ず医師や薬剤師などの専門家に相談するようにしましょう。

  • 生後3か月未満の乳児は服用できません。
  • 小児の体への安全性は確立していません。
  • 妊娠中、授乳中の人の体への安全性は確立していません。
  • 薬で体調を崩したことがある人や薬アレルギーを起こしたことのあるひとは注意が必要です。
  • 持病がある人は持病に悪影響を与える恐れがあります。
  • 他の薬を使用中の人は、薬を併用することで、特定の成分を過剰摂取してしまったり成分同士の組み合わせによっては思わぬ副作用を産む可能性があります。

使用前に知っておくべき柿蒂湯(シテイトウ)の副作用とは?

発疹
「柿蒂湯(シテイトウ)」は副作用が少ないといわれる漢方薬の一つですが、体質によっては胃のむかつきなどの症状が現れる場合があります。

体に異変を感じたら、すぐに医師や薬剤師などの専門家の診察を受けてください。

発疹やかゆみ

「柿蒂湯(シテイトウ)」の何らかの成分に体が反応して蕁麻疹や発疹、赤み、かゆみなどの異常が現れることがあります。

皮膚異常が起こったらすぐに服用を中断しましょう。

そのまま服用を続けると皮膚異常が悪化したり、全身に広がる可能性があります。

胃のむかつき、食欲不振

胃腸が弱い体質のひとが服用すると食欲がなくなったり、胃がむかついたり吐き気が現れることがあります。

吐き気を感じたら止めようとせず、吐き出してしまいましょう。

「柿蒂湯(シテイトウ)」はの服用をお湯で行っている場合は水に変えると吐き気が治まることがあります。

飲み合わせや長期服用による副作用

他の薬と併用していたり、長期間に渡って服用をしている場合は注意が必要です。

特定の成分が体内に大量に蓄積したり、成分同士が反応を起こすことによって副作用を産むことがあります。

薬の併用を始める前や、薬の服用が長くなりそうなときは医師や薬剤師などの専門家に意見を求めましょう。

柿蒂湯(シテイトウ)を買うならネオカキックス!販売店は?

はてなマーク
「柿蒂湯(シテイトウ)」は『ネオカキックス細粒「コタロー」』という名前で小太郎漢方製薬から全国のドラッグストアで市販されており、Amazonや楽天などの通販ショップでも購入することができます。

初めての服用で不安な場合は、全国の漢方薬を扱う病院や漢方薬局で専門家に相談することをお勧めします。

自分の体質や症状に合わせた処方をしてもらいましょう。

保険が効くと市販品よりも安く購入できることもあります。

しゃっくりに効果的な芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)などその他の漢方薬

漢方
しゃっくりと一言でいっても、その原因はさまざまです。

「柿蒂湯(シテイトウ)」以外にもしゃっくりに効果的な漢方薬が存在するので、自分の症状や原因にあった漢方薬を選びましょう。

  • 「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」
  • こむら返りの特効薬として有名です。主薬である芍薬には痙攣を抑える力があり、しゃっくりにも効果的です。

  • 「桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)」
  • 便秘やめまいなどがあり、のぼせ気味で腹痛や口の渇きがある人のしゃっくりに効果的です。

  • 「四逆散(シギャクサン)」
  • 冷え性や生理痛、生理不順、下腹部痛のある人のしゃっくりに効果があります。ストレスによる腹痛にも効果的です。

  • 「半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)」
  • お腹がよく鳴ったり、みぞおちがつかえる感じのしゃっくりに効果があります。

  • 「呉茱萸湯(ゴシュユトウ)」
  • 更年期症状や血の道症、全身の疲労倦怠感、めまい、顔色が悪く、手足が冷える症状がある人のしゃっくりに効果があります。

  • 「小柴胡湯(ショウサイコトウ)」
  • 胸に苦しさを感じる人のしゃっくりに効果があります。

  • 「瓊玉膏(ケイギョクコウ)」
  • 冷えや血の道症を抱える人や妊娠中の人、病後の体力低下状態の人のしゃっくりに効果があります。

まとめ

「柿蒂湯(シテイトウ)」の効能や副作用についてご紹介しました。

なかなか止まらないしつこいしゃっくりに悩んでいませんか?

体力を消耗してしまう前に「柿蒂湯(シテイトウ)」を服用してみましょう。

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記事執筆・監修

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント情報を配信しています。

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