漢方薬・生薬

清上防風湯はにきびに効果的?効能と副作用、使用上の注意点

男性 ニキビ
清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)という漢方薬はご存知でしょうか?

主に、のぼせ、赤ら顔で、顔面や頭部の赤い湿疹・ニキビなどに効果のある漢方薬です。

今回は、清上防風湯の効果・効能と副作用・使用上の注意点について紹介します。

清上防風湯の効果・効能

女性 ニキビ
清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)は、体力中等度以上の方に適した漢方薬で、主な効能には、にきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはな、吹き出物などに効果があります。

この、清上防風湯の「清」には、熱を清めるという意味があります。

また、防風には、「風」という邪気である風邪(ふうじゃ)を防ぐという意味があります。

そのことから、清上防風湯の方剤名は、顔など上半身の熱を冷まし風邪を防ぐ方剤という意味が込められています。

にきびが出来やすい方などの体質の根本的な改善にもつながります。

清上防風湯の配合生薬

漢方 作る
漢方薬は基本、草や木などから抽出した生薬を組み合わせて作られています。

この、清上防風湯には以下の12種類もの生薬が配合されています。

  • 黄芩(オウゴン)
  • 桔梗(キキョウ)
  • 山梔子(サンシシ)
  • 川芎(センキュウ)
  • 浜防風(ハマボウフウ)
  • 白芷(ビャクシ)
  • 連翹(レンギョウ)
  • 黄連(オウレン)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 枳実(キジツ)
  • 荊芥(ケイガイ)
  • 薄荷(ハッカ)

これらの生薬がバランスよく配合され、「清上防風湯」の効果・効能を引き出しているのです。

生薬のそれぞれの特徴を見てみましょう。

黄芩(オウゴン)

黄芩は、シソ科コガネバナの根の周皮を除いて乾燥したものです。

主な効能には、抗菌作用、解熱、利尿、抗アレルギー、解毒作用などがあり、炎症性結膜炎、呼吸器感染、胃・腸炎、下痢などに効果があります。

桔梗(キキョウ)

桔梗は、キキョウ科のキキョウの根を乾燥したものです。

主な効能には、止咳、去痰、排膿などがあり、せきや咽喉の痛みなどに効果があります。

山梔子(サンシシ)

山梔子は、アカネ科のクチナシの果実を乾燥したものです。

主な効能には、清熱、除煩、消炎などがあり、熱症状、のぼせ、イライラ感、不眠などに効果があります。

川芎(センキュウ)

川芎は、セリ科センキュウのひげ根を除いた根茎を乾燥したものです。

主な効能には、駆瘀血、鎮静、鎮痛、補血、強壮などがあり、胃腸機能衰弱、生理痛、化膿性皮膚疾患、菷麻疹などに効果があります。

浜防風(ハマボウフウ)

浜防風は、セリ科のハマボウフウの根及び根茎です。

主な効能には、鎮静、鎮痛などがあり、風邪や関節痛に効果があります。

白芷(ビャクシ)

白芷は、セリ科のヨロイグサの根を乾燥したものです。

主な効能には、解表、止痛、止帯、排膿などがあり、頭痛、鼻炎、腹痛、下痢、湿疹などに効果があります。

連翹(レンギョウ)

連翹は、モクセイ科レンギョウの果実です。

主な効能には、抗菌、消炎、利尿などがあり、疥癬、できものなど皮膚の化膿性疾患などに効果があります。

黄連(オウレン)

黄連は、キンポウゲ科のセリバオウレンなどの根茎を乾燥したものです。

主な効能は、消炎、止血、精神不安などがあり、口内炎、心下部のつかえ、細菌性下痢、腹痛、嘔吐などに効果があります。

甘草(カンゾウ)

甘草は、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものです。

主な効能は、鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳などがあり、咽喉痛、胃痙攣、胃潰瘍、胃痛、十二指腸潰瘍などに効果があります。

枳実(キジツ)

枳実は、ミカン科のダイダイまたはナツミカンなどの未熟果実を乾燥したものです。

主な効能は、理気、健胃、通便、化痰などがあり、胸腹部のつかえ、腹痛、膨満感、便秘などに効果があります。

荊芥(ケイガイ)

荊芥は、シソ科のケイガイの花穂を乾燥したものです。

主な効能は、解表、利咽、消腫、止血などがあり、かぜや発熱、咽頭痛、腫れ物などに効果があります。

薄荷(ハッカ)

薄荷は、シソ科のハッカの地上部です。

主な効能は、解表、透疹などがあり、風邪、頭痛、咽頭痛、皮膚掻痒症などに効果があります。

清上防風湯の副作用

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清上防風湯には、副作用発現頻度が明確となる調査が実施されていないので、発現頻度は不明ですが、以下のような副作用が確認されています。

過敏症…発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹など
消化器…食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢など
基本的に漢方薬なので副作用は少ない傾向にありますが、使用方法や摂取量により、このような副作用が現れることがあるので注意が必要です。

清上防風湯の使用の注意点

清上防風湯は、通常、成人1日2~3回に分割し、食前又は食間に服用します。

しかし、漢方薬は、年齢、体重、症状などにより適宜増減することもあるので、医師や薬剤師から説明があった場合は、指示に従い服用するようにして下さい。

また、妊娠中の方、高齢者の方、小児などへ使用する際も、必ず医師に確認の上、使うようにして下さい。

まとめ

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いかがでしたか?

今回は、清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)の効果・効能と副作用・使用上の注意点について紹介してきました。

清上防風湯は、にきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはななどに効果的な漢方薬です。

正しい使用方法で服用し、漢方薬で健康的にカラダの内側から改善しましょう。

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記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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