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皮膚の赤みやニキビのお悩みに!おすすめ食材の薬膳ランチ

ニキビ対策をしてもなかなか良くならない、とお悩みではありませんか?

そんなときには、漢方薬治療も良いですが、普段の食事を見直してみることもおすすめです。

中医学では、食に関することも医術の一つであると考えられてきました。

ここでは、皮膚の赤みやニキビにおすすめの食材と、それらを使った薬膳料理のご紹介をします。

皮膚の赤みやニキビにおすすめの食材

ニキビがあるときの食事には、ビタミンやミネラルが豊富な食材を選んだり、いつもより気をつかいたいですね。

ニキビに良くない脂肪分や糖分を控えながら、早く良くなるよう積極的にとりたい食材を中医学の観点からご紹介します。

中医学における皮膚の赤みやニキビとは

中医学では、皮膚の赤みやニキビといった炎症の状態について、「熱」による症状ととらえます。

熱によって体の「水(すい)」が渇いてしまわないよう、熱を冷ます必要があります。

また、ニキビのように膿んでしまった症状に対しては、血の流れを良くしたりするなど、毒の排出も考えます。

そのようなことから、皮膚の赤みやニキビがあるときは、以下のような働きをするものを組み合わせて取り入れます。

  • 熱を冷ます「清熱」の働きをする生薬または食材
  • 「血(けつ)」の流れを良くし、「血」が滞った状態に良い働きをする「化瘀(かお)」の生薬または食材
  • 「解毒」の働きをする生薬または食材

ここでは、これらの働きを持つ食材について、みていきましょう。

おすすめの食材


皮膚の赤みやニキビが気になるときにおすすめの食材は、以下のものがあります。

  • みかんやバナナ、キウイフルーツ
  • 冬瓜(とうがん)、苦瓜、にら、きゅうり、しそ、もやしなどの野菜類
  • 海苔、もずく、わかめといった藻類
  • あずき、黒豆、緑豆などの豆類
  • 納豆、豆腐などの大豆加工品
  • はと麦、きびなどの穀類
  • サーモン、鶏レバーなど

サーモンや鶏レバーは、清熱や化瘀よりも「血」の質を向上させる「補血(ほけつ)」という働きをします。

中医学でなくとも、抗酸化作用のある栄養素があることや、貧血に良いことで知られる食材です。

おすすめ食材を使った薬膳料理のご紹介

くだもの

みかんやキウイフルーツ、バナナなどが清熱に良いくだものの中でも季節を問わず、入手できるのでおすすめです。

時間を置くと断面が酸化しますので、ヨーグルトに入れたりして早めにいただきましょう。

豆類


豆類は、乾燥豆を水で戻すこところからはじめて、上手に蒸したり煮たりすることは、なかなか難しいものです。

ですが、サラダビーンズなどとして数種類の豆を組み合わせた市販品がありますので、活用して気軽に取り入れましょう。

ここでは、おすすめ食材の中から、きゅうりとトマトを組み合わせてみました。

きゅうりとトマト、お好みでプロセスチーズを豆と同じぐらいの大きさに切ってボウルなどに入れ、お好みのドレッシングと合わせるだけです。

ポイントは、きゅうりの種の部分を取り除くことです。

きちんときゅうりの下ごしらえをすることで、後からでも水っぽくなりません。

野菜類と藻類

薬膳料理では、薬効のある食材の全てを取り入れますので、スープや煮物にすることが多いです。

写真のレシピでは、冬瓜とにら、もずくを使ってスープ仕立てにしました。

鶏と豚の出汁で冬瓜を柔らかく煮込んだら、塩と醤油、ほんの少しの黒酢で味をととのえます。

にらともずくは食べやすい長さに切っておき、火を止めてから加えます。

意外に思えるかもしれませんが、もずくは加熱し過ぎなければスープに入れても美味しくいただけるのです。

穀類など

はと麦は薏苡仁(ヨクイニン)としても知られていて、取り入れやすいですね。

きびは、ごまや黒米といっしょに雑穀としてご飯を炊くときに取り入れると良いでしょう。

サーモンは薬膳の調理法にそって、エキスが流れ出ないように小麦粉をまぶしてから焼きました。

まとめ

今回は、皮膚の赤みやニキビにおすすめの食材として、取り入れやすく、手に入れやすいものをご紹介しました。

これらの食材を使った組み合わせやアレンジは、自由自在です。

楽しいお食事のひとときに、普段使いの薬膳レシピとして、ぜひ応用してみてください。

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記事執筆・監修

国際中医薬膳師/調理師(ハラール認証)/医薬品登録販売者/フードコーディネーター2級/マスターオーガニックコーディネーター/オーガニックコスメマイスター/加工食品診断士

當房 清香

医薬品登録販売者としてOTC薬(市販薬)を販売する業務に就く傍ら、健康や薬に関する記事ライターとして活動。
調理師やフードコーディネーターの資格を保有し、更にはオーガニック・薬膳・食品添加物に関する資格も持っており、料理研究家。
「自分の未来は、現在カラダに取り入れているものでつくられていく」
ことを幅広い視点でお伝えしている。
元裁判所書記官であるが、妊娠・出産を機に転身し現在に至る。

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