鼻水のタイプで選ぶ漢方。花粉症の『寒証・熱証』を見極めてスッキリ過ごそう
花粉症の正体:季節性アレルギー性鼻炎とは
2026年、スギ花粉は2月上旬に、九州や東海などで飛散を開始し始める予報となっています。
花粉症は医学用語で『季節性アレルギー性鼻炎』といわれ、花粉が飛ぶ時期にくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状に悩まされる病気です。
他にも目の痒みや、花粉が肌に触れることで、肌荒れなどの皮膚症状があらわれる方もいます。
原因となる植物はスギやヒノキの花粉が有名ですが、日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告されています。
水分バランスの乱れ「水滞」が鼻水を引き起こす
花粉症の主症状である鼻水や鼻づまりは、東洋医学では「体内の水分バランスの異常(水滞)」といわれています。
水滞とは、本来であれば体外に排出されるべき水分が、水分代謝の異常によって体内にとどまっている状態のことをいいます。
身体の水分調節は肺脾、腎などの臓器が深く関わっています。
これらの臓器が1つでも悪くなると体内の水分の分布や排泄が上手くいかなくなります。
鼻水や鼻づまりは、不要な部分に水分が溜まることから起こる症状と考えられているため、水分の偏在を解消し、バランスを整える「利水剤」を用います。
サラサラ鼻水の「寒証」には小青竜湯
鼻炎の症状は基本的に「水のようなサラサラした透明な鼻水」のような“寒証の症状”からスタートします。花粉症の初期や鼻炎の初期はこの寒証の症状が中心となります。
寒証の症状に用いられる漢方薬が小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。
小青竜湯は、うすい水様のたんを伴うせきや、鼻水が出る方のアレルギー性鼻炎に効果があるといわれています。
鼻にこもった「熱」が原因?ネバネバ鼻水が示す“熱証”のサイン
鼻の症状は時間の経過とともに慢性化しやすくなります。
慢性化すると、サラサラした透明な鼻水から、ネバネバと粘性のある黄色い鼻水に変わり鼻が詰まりやすくなります。これは鼻に余分な熱がこもり始め炎症を伴う状態で“熱証の症状”にあたります。炎症が進んでしまうと、慢性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)などになりやすくなります。
熱証の症状におすすめなのが、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)です。
熱証の鼻炎の代表的な漢方薬で、蓄膿症(副鼻腔炎)や、それに併う中耳炎、慢性扁桃炎、にきびなど幅広く使われています。













