漢方薬・生薬

薏苡仁湯(ヨクイニントウ)の効果や効能は?配合されている生薬をチェック

漢方薬にはたくさんの種類があり、病院でも日常茶飯事で処方されています。

今回は漢方薬の中でも関節の痛みの緩和に効果のある「薏苡仁湯」について書いていきます。

薏苡仁湯とは?

薏苡仁湯は、体に停滞して水分を解消して、冷えを改善し痛みや炎症を抑える漢方薬です。

漢方では、体内で関節に水が溜まると、体や関節が冷え痛みを発生させると考えられていて、薏苡仁湯は水を解消する効果があります。

薏苡仁湯はこんなときに処方される

薏苡仁湯は体力が中程度で

  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 神経痛

に使用されます。

例えばどんな病気の時に処方されるかというと

  • 関節リウマチ
  • 変形性膝関節症
  • 肩関節周囲炎(五十肩)
  • 腰痛

といったものに処方されます。

これから配合されている生薬を書きますが、血行を改善し痛みを沈め、炎症を抑えてくれる効果があります

薏苡仁湯に配合されている生薬

薏苡仁湯 成分
薏苡仁湯を構成する生薬にはどのようなものが含まれているのでしょうか?

ここでは、薏苡仁湯を構成する8つの生薬とその効果を書いていきます。

①甘草(かんぞう)

マメ科のウラルカンゾウやスペインカンゾウの根などを乾燥したもので、鎮痛、去痰、鎮痙、胃を健康にする効果があります。

そのため、腹痛、下痢、動悸などに使用されています。

甘草には他の薬物の効果を高めたり、毒を緩和する効果があるので多くの漢方に配合されている生薬です。

②桂皮(けいひ)

クスノキ科のトンキンニッケイの木の皮を乾燥したものです。

発汗、解肌、鎮痛作用があるので、手足の冷え、のぼせ、腹痛に使用されます。

③芍薬(しゃくやく)

ボタン科のシャクヤクの根を乾燥したもので、血液を補充したり、痛みを止める効果があります。

腹痛や筋肉痛、痙攣痛に多く使用されています。

漢方で芍薬を使用する場合、根に栄養を行き渡らせる花は咲かせないように栽培されます。

④蒼朮(そうじゅつ)

ホソバオケラやシナオケアの根茎を乾燥させたもので、胃の健康や、整腸作用、利尿効果があります。

そのため体内の水分を調整したり、消化器官のトラブルに使用されます。

⑤当帰(とうき)

セリ科当帰やホッカイトウキの根を乾燥させて使用します。

血を補充したい、痛みを止めたり、血行促進効果があるので、生理不順や生理痛に効果を発揮します。

⑥白朮(びゃくじゅつ)

オケラやオオバナオケラの根や茎を乾燥させたもので、蒼朮と同じような作用があります。

そのため体内の水分を調整したり、消化器官のトラブルに使用されます。

⑦薏苡仁湯(よくいにん)

イネ科のハトムギの種皮を除き、種子を乾燥したものを言います。

膿を出したり、清熱、利水効果があり、浮腫みの改善や関節痛、神経痛に効果を発揮します。

さらに美容ではイボを改善することで有名です。

⑧麻黄(まおう)

マオウ科のマオウなどの地上茎を乾燥裂いたもので、発汗や咳を沈める効果があります。

そのため発熱、頭痛、咳、ぜんそくの時に処方される漢方に含まれています。

薏苡仁湯の服用方法

薏苡仁湯は、成人1日7.5gを2回~3回に分けて服用します。

服用するタイミングは食前や食間でお湯に溶かしてから飲むといいでしょう。

年齢や体重症状によって、薬の量を増減できますが、これは担当医師としっかり相談して下さい。

薏苡仁湯の副作用

副作用と注意点
最後は薏苡仁湯の副作用について書いていきます。

一つ覚えておいてほしいのは、重篤な副作用が起こるのは本当に稀です。

①不眠、血圧上昇、動悸、頻脈

生薬の麻黄が含まれていて、高血圧や心臓病、脳卒中を患ったことがある方は、不眠や血圧上昇などの副作用が起こる可能性があります。

服用の際には必ず医師に申告したり、相談するようにしましょう。

②偽性アルドステロン症

甘草が配合されているので、むくみが出たり、血圧が上がる偽性アルドステロン症という書状がでる可能性があります。

長期で服用する場合は必ず医師に相談しましょう。

③下痢、腹痛、便秘

生薬の効果によって、下痢や腹痛、便秘が起こることがあります。

とくに胃腸が弱いという場合、甘草が配合されているため下痢になることがあります。

薏苡仁湯は体の冷えを改善死ながら、関節ケアをするものなので、体力が弱い方、発汗が多い方には適していません。

胃腸が弱い方も医師と相談しながら服用しましょう。

まとめ

薏苡仁湯は、関節に溜まっている水を解消して、血流を改善し痛みをとる効果があるということがわかりました。

中には、持病などで薏苡仁湯が合わない方もいます。

自己判断で服用するのは大変危険なので、必ず病院で医師の診察を受けましょう。

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記事執筆・監修

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漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

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