温経湯(ウンケイトウ)の効能とは?その副作用と対処法をご紹介
温経湯(ウンケイトウ)という漢方薬について、聞いたことがありますか?
温経湯は女性に起こりがちな症状を解消してくれます。体に優しく使っていきやすい温経湯で、お悩みの症状に対応していきましょう。
温経湯の効能
温経湯は主に女性に効果的な漢方薬です。女性ならではの症状である月経不順や更年期障害、それに伴うほてりにも効果的なので、年配の女性にも注目されています。
体の状態をよくしていくことで不妊治療にも役立つので、女性の味方ともいえる漢方薬なのです。
温経湯が効果的に働く症状
冷え性
冷え性は末端を中心に冷えを感じ、心身の健康を阻害する症状です。温経湯は血行促進を促すので、冷え性の予防と対策を行うことができます。
PMS
PMSは生理前や生理中にイライラや憂鬱感が起こり、日常生活に支障を来たす症状です。体だけではなく精神も混乱させるため、多くの女性のストレスの源となります。
温経湯は血の巡りを助け、乱れがちなホルモンバランスを整えることができるので、PMSの症状を軽減することができます。
腰痛
腰痛の原因の一つに血行が悪くなり、筋肉に柔軟性がなくなることが挙げられます。温経湯は血流促進に役立つので、腰痛が長引いている人には使っていきやすいでしょう。
温経湯の副作用
漢方薬である温経湯にはほぼ副作用がありませんが、一部副作用を感じる人もいます。もし異常を感じたら直ちに使用を中止してください。
だるさ
手足のしびれを伴い体中にだるさを感じることがあります。特に理由がないのに体から力が抜け、うまく物がつかめないといった症状があったら副作用を疑ってください。
血圧が上がる
血圧が上がりほてりを感じることがあります。
低カリウム血症
嘔吐や麻痺がおこり、より重度になると呼吸不全を引き起こすこともあります。
このように副作用の少ない漢方薬であっても、場合によっては体に異常が起こることがあります。いつもと違うことがあったら、使用を中止しそれでも症状が治まらないようなら医師に相談してください。
温経湯を服用するなら飲み合わせが大切
副作用が少ないことで安心してしまい、さまざまな種類を併用している人が多くなっています。漢方薬を併用するときは、専門家に相談するようにすると安心でしょう。
温経湯との飲み合わせで注意が必要なのが、甘草が配合されている漢方薬です。甘草は胃の不調に効果的なことから、胃薬として販売されている漢方薬に多く含まれます。
ポピュラーな生薬なので含まれていることが非常に多く、併用するときには含有量を確認するようにしましょう。
温経湯の使用に注意が必要な人
高齢者
高齢者の中には生理機能がうまく働いていない人がいます。
医師や薬剤師にご相談ください。
小児
小児に対して安全性の確立ができていないため、使用に注意が必要です。医師に相談しましょう。
妊娠中の人
妊娠中の人が漢方薬を利用すると母体はもちろん、子供に対しても影響を及ぼすことがあります。漢方薬の種類によっては利用可能な場合もあるので、予めかかりつけの医師に相談しておくと安心です。
持病を持っている人
持病によっては漢方薬を利用することで、さらに症状を悪化させる可能性があります。
医師や薬剤師にご相談ください。
ほかの薬を服用している人
併用に注意がある場合があるので、医師や薬剤師にご相談ください。
女性のお悩みを解消する食品
温経湯は女性のお悩み解決に効果的な漢方薬ですが、その効能をさらに引き出すには普段からの生活を整えることが大切です。
特に食生活は重要で毎日食べる食事から栄養を取ることは、体内環境を整えるうえで欠かせない習慣となります。
冷え性に効果的な食品
冷え性を軽減していくためには普段から体を温める食事を意識的にとっていきたいですよね。体を温める食品といっても、どんな食品にすればいいのか悩みますよね。
そこで分かりやすい目安を紹介します。まず大切なことは冬が旬の食品を選ぶことです。冬が旬の食材には根菜やねぎといった、体を温める作用のある食品が数々あります。
意識的に選んでいくことで、無理なく摂取することができると思います。冬が旬の食品は鍋物に入れてもおいしく食べることができます。
鍋には栄養のある食品をバランスよく入れることができ、おいしく栄養を取ることができるのでおすすめですよ。
生理の問題に効果的な食事の取り方
PMSや生理不順といった女性ならではの問題を解消していくためにも、食生活は大きくかかわります。栄養不足や糖質過多はホルモンバランスを崩してしまう原因となります。
PMSでイライラしたり食事を作るのが面倒になったりして、お菓子やファストフードで食事を済ませてしまう人も多いと思います。
不調があり思い当たる人は気をつけてみましょう。
症状で考えられる他疾患
温経湯は女性の悩みに効果的な漢方薬です。
しかし、なかなか改善されないときは何か疾患が隠れているかもしれません。
自律神経失調症
自律神経失調症は何らかの原因で自律神経に乱れが起き、その状態が継続的に続いていく症状です。
自律神経は心身のバランスを保つうえでなくてはならない存在であり、これがうまく働かなくなると冷え性や生理不順といった悪影響を及ぼします。
子宮内膜症
子宮内膜症は子宮内膜が、子宮以外の部分に存在してしまう疾患です。生理不順や出血量の増量といったさまざまな問題を引き起こします。
温経湯はとっても頼もしい!
温経湯は女性にとって頼もしい漢方薬です。
生活習慣を整えながら服用し、根本から改善していきましょうね。