漢方薬・生薬

小柴胡湯の副作用とは?死亡したケースあり!

小柴胡湯とはよく聞く漢方の一種ですが、副作用で死亡したケースがあるのは知っていますか?

今回は小柴胡湯の副作用にスポットを当てて紹介していきます。

小柴胡湯(ショウサイコトウ)とは?

風邪
小柴胡湯は、風邪に効果のある漢方で風邪の中でも「風邪の菌が侵入し始めてからやや時間が経ったあと、しかしそれほど悪化していない時期」に効果があります。

ちなみに漢方ではこの時期を「半表半浦症(少陽病)」といいます。

ツムラやクラシエからも販売されていて、ドラッグストアでも気軽に購入することが出来ます。

  • 脇腹(腹)からみぞおちにあたりにかけて苦しく、食欲不振や苦みがある
  • 舌に白苔がつく食欲不振、胃炎、胃痛、胃腸虚弱、疲労感、風邪後期の症状

これらに効果があります。

「体力は中程度」の方に処方され、虚証の方には向いていません。

小柴胡湯に配合されている生薬をチェック

漢方
ここでは小柴胡湯に配合されている6つの生薬について書いていきます。

①柴胡(さいこ)

セリ科ミシマサイコの根を乾燥したもので、解熱、鎮静、解毒効果があり、肝臓疾患の諸症状緩和に使用されます。

②半夏(はんげ)

サトイモ科カラスビシャクの球根の外の皮を除いて乾燥させたもので、体を温めて停滞しているものを動かして発散させる効果があります。

去痰、鎮静に効果があり、気管支炎や神経性胃炎に効果があります。

③大棗(たいそう)

クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥したもので、体を温めて緊張を緩和させる効果があります。

下痢で傷ついた消化管を補修したり、腸の動きを抑制して腹痛緩和にも効果を発揮します。

発熱と悪寒が交互にある症状を緩和します。

④人参(にんじん)

ウコギ科チョウセンニンジンの根を乾燥したもので、体を温めて新陳代謝を促進して弱っている胃を改善します。

発熱、悪寒、下痢や軟便にも効果があります。

⑤甘草(かんぞう)

マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したもので、緊張を緩和させる作用があります。

喉の痛みや、解毒、鎮咳などに効果を発揮します。

⑥生姜(しょうきょう)

ショウガ科ショウガ科の根茎で生のショウガのことを言います。

体を温めて新陳代謝を高める作用があり、食欲増進や発汗作用に効果を発揮します。

小柴胡湯の副作用を知っておこう

息切れ
では小柴胡湯にはどのような副作用があるのでしょうか?

①間質性肺炎

間質性肺炎とは、階段を上ったり少し無理をするだけで息切れする、息苦しくなる、空咳、発熱といった症状が現れます。

症状は急に発症したり、持続する場合もあります。

この間質性肺炎に関しては死亡者が出る社会問題にもなりました。

詳しくは次のところで書いてあるので、ぜひ参考にして下さいね。

②肝機能障害

肝機能障害とは、発熱、かゆみ、発疹や皮膚の白目が黄色くなる黄疸、全身のだるさなどが現れます。

③偽アルドステロン症、ミオパチー

手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばり、脱力感、筋肉痛を感じることがあり、これらの症状がだんだん強くなっていきます。

この3つの副作用はどれも重篤なもので、少しでもおかしいなと思ったらすぐ病院を受診してください。

しかし、この3つの重篤な副作用は起こることは稀なので、過度に心配する必要はありません。

その他にも服用していて

  • 下痢
  • 腹痛
  • 発疹

など普段と少しでも違う症状がある場合服用を中止し医師の診察を受けましょう。

小柴胡湯の副作用「間質性肺炎」で死亡説あり

注意
「小柴胡湯 副作用」と検索すると「死亡」というキーワードが出てきます。

実は小柴胡湯を服用して副作用の間質性肺炎で死亡するというニュースが流れました。

これはC型肝炎が背景にあり、少し前までC型肝炎は治りにくい病気として知られていました。

ですがこの小柴胡湯が慢性の肝炎にも効果があることがわかり、誰にでも処方されるようになったのです。

漢方は、処方していい体質があります。

小柴胡湯は体力が中程度以上の方に処方されますが

このときは、誰にでも処方されていて小柴胡湯が「乱用」されていました。

体質に合っていない方に処方すれば副作用が起こる確率は高くなります。

そしてその結果副作用の間質性肺炎により死亡者が発生したのです。

1994年には、肝炎治療に使われるインターフェロン製剤との併用も禁忌になりました。

副作用のリスクを減らすために出来ること

漢方
では最後は副作用のリスクを減らすために注意することを書いておきます。

①自分の体質に合ったものを処方してもらう

何回も書いている通り、漢方にはその人の体質に合ったものを処方します。

そのため虚証の方に中程度以上の方の漢方を処方すると、副作用が起こる可能性があります。

自分の日頃の様子もしっかり伝えて、適切な漢方を処方してもらいましょう。

②インターフェロン製剤との併用は絶対にしない

上記で書きましたが、肝炎治療に使用されるインターフェロンと、小柴胡湯の併用は禁忌になっています。

これは絶対にしてはいけないので覚えておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は小柴胡湯の副作用に焦点を当てて書いてきました。

自分の体質に合っていて、正しく服用すれば副作用が起こる危険はかなり少なくなります。

服用していて少しでもおかしいなと感じたら、すぐ病院を受診して下さいね。

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記事執筆・監修

国際中医美容師

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

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