漢方薬・生薬

消風散(ショウフウサン)はかゆみに効く漢方薬!効能と副作用

消風散(ショウフウサン)は、皮膚のかゆみが強い方に用いられる漢方薬です。

皮膚のかゆみは他人にはわかってもらえないので非常にツライ思いをしますよね。

今回は、消風散(ショウフウサン)の効能と副作用について詳しく解説していきます。

消風散(ショウフウサン)の効能

生薬一覧
消風散は、皮膚のかゆみをはじめ、湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎など強い痒みを伴う慢性の症状に対して効果的な漢方薬です。

かゆみを抑える薬として代表的なものでステロイドがありますが、使用したくない人も多いと思います。そんなときには漢方薬での対応も効果的です。

  • 繰り返すかゆみや湿疹に

本剤を服用し続けることで症状を改善すると共に、身体の内側から作用し健康的に導きます。

消風散の配合成分(生薬)

漢方薬研
消風散には、下記の生薬が配合されています。

  • 地黄(ジオウ)
  • 石膏(セッコウ)
  • 当帰(トウキ)
  • 牛蒡子(コボウシ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 防風(ボウフウ)
  • 木通(モクツウ)
  • 胡麻(ゴマ)
  • 知母(チモ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 苦参(クジン)
  • 荊芥(ケイガイ)
  • 蝉退(センタイ)

消風散には、これらの多く生薬が配合され、かゆみを始めとしたさまざまな症状を改善することができます。

生薬それぞれの特徴をみていきましょう。

地黄(ジオウ)

地黄は、ゴマノハグサ科ジオウ属植物の根茎です。

補血(ほけつ)、強壮、止血、滋潤(じじゅん)などがあり、白内障、心悸亢進、腰痛、全身倦怠感、痔疾などに効果があります。

石膏(セッコウ)

石膏は、天然の含水硫酸カルシウムを主とする鉱物です。

清熱、止渇、沈静などがあり、熱性疾患にみられる高熱や口渇、炎症のあるむくみや痒みなどに効果があります。

当帰(トウキ)

当帰は、セリ科トウキ属植物の根を乾燥したものです。

鎮痛、鎮静、強壮などがあり、肩こり、腹痛、冷え性、月経痛など血の循環を活性化する効果があります。

牛蒡子(コボウシ)

牛蒡子は、キク科のゴボウの果実を乾燥したものです。

疏散風熱、祛痰、止咳、解毒などがあり、咽頭腫痛や熱を持った化膿性の腫れ物、咳嗽(せき)などに効果があります。

蒼朮(ソウジュツ)

蒼朮は、ホソバオケラまたはシナオケラの根茎を乾燥したものです。

健胃、整腸、利尿などがあり、水分の代謝異常や消化器系の機能障害などに効果があります。

防風(ボウフウ)

防風は、セリ科のボウフウの根や根茎を乾燥したものです。

解表、発汗、解熱、鎮痛などがあり、かぜや皮膚疾患、関節痛、神経痛、頭痛などに効果があります。

木通(モクツウ)

木通は、アケビ科のアケビやミツバアケビのつる性の茎を乾燥したものです。

清熱、利水、通淋、通経などがあり、膀胱炎、浮腫、湿疹などに効果があります。

胡麻(ゴマ)

胡麻は、ゴマ科のゴマの種子です。

補陰、潤腸、補肝腎などがあり、虚弱体質や病後、貧血によるめまい、乾燥性便秘などに効果があります。

知母(チモ)

知母は、ユリ科のハナスゲの根茎です。

清熱瀉火と滋陰潤燥などがあり、煩燥、便秘、糖尿病などに効果的です。

甘草(カンゾウ)

甘草は、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものです。

鎮痛、鎮痙、解毒、鎮咳などがあり、疼痛、咽喉痛、胃痙攣、胃潰瘍などに効果があります。

苦参(クジン)

苦参は、マメ科のクララの根を乾燥したものです。

清熱燥湿、止痒、利水などがあり、消炎や細菌による下痢、利尿、湿疹などに効果があります。

荊芥(ケイガイ)

荊芥は、シソ科のケイガイの花穂を乾燥したものです。

解表、利咽、消腫、止血などがあり、かぜや発熱、咽頭痛、腫れ物などに効果があります。

蝉退(センタイ)

蝉退は、セミ科のスジアカクマゼミなどの幼虫のぬけがらを乾燥したものです。

散風熱、透疹、止痒などがあり、瘙痒症(かゆみ)、発疹、感冒(かぜ)、熱性疾患、咽頭の腫れなどに効果があります。

消風散の飲み方

薬を飲む
消風散は、通常、成人1日2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与します。

しかし、漢方薬は、年齢、体質、体重、症状より適宜増減するので、医師や薬剤師の指示に従い飲むようにしましょう。

消風散の副作用と注意点

女医注意
漢方薬は副作用が少ないと言われていますが、全くないわけではありません。

次のような副作用が確認されています。

  • 過敏症…発疹、発赤など
  • 消化器…食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、軟便、下痢など

正しい飲み方をすることで副作用のリスクを減らすことができますが、万が一このような症状が現れたら医師に相談するようにしましょう。

また、高齢者、妊婦、産婦、授乳婦、小児などが使用する場合も医師や薬剤師に確認するようにして下さい。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、消風散(ショウフウサン)の効能と副作用について紹介してきました。

消風散は、皮膚のかゆみをはじめとした、湿疹、じんましん、アトピー性皮膚炎など強い痒みを伴う慢性の症状に対して効果的な漢方薬です。

ドラッグストアなどで購入できる市販品もありますが、使用方法はしっかりと守り使うようにしてください。

悪化するまえに服用することで短い期間で症状を改善させることができます。

ステロイドなど西洋の薬に比べると消風散には即効性はありませんが、体の内側から症状を改善することができるので、是非参考にし、試してみてください。

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記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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