漢方薬・生薬

六君子湯(リックンシトウ)とは?効果や効能、生薬を確認しよう

六君子湯は、日常的に処方される漢方薬です。

今回は六君子湯の効果や副作用、生薬について見ていきます。

六君子湯とは?効果や効能は?

胃腸 効果
六君子湯は、胃腸が弱く食欲がない、さらに胃酸の逆流でみぞおちがつかえる時の胃の痛みを改善するために処方されます。

六君子湯には

  • 胃液を腸に押し出す
  • 食べ物を受け入れにくい胃の働きを正常にする

この2つの効果があります。

胃は食べ物を食べて消化活動を行うと、胃酸を腸へ押し出します。

ストレスや加齢、喫煙などが原因で胃が縮こまってしまい、胃酸が胃の中にたまるとげっぷのときに胃の入り口が開いたときに、胃酸が胸の方に上がってしまい逆流してしまいます。

六君子湯にはこれから紹介する8つの生薬が、弱っている胃を正常にして、胃液を腸の方へ排出して胃酸の逆流を起こしにくくします。

さらに胃が食べ物を受け止める働きを助ける効果もあるので、胃の不調にはよく処方されます。

ちなみに、漢方では、口から肛門までを消化・吸収機能と考えられていて、口から入った食べ物は「気」の流れで下に運ばれます。

しかし、この気の流れがどこかで滞ると、胃腸機能が停滞しトラブルが起きます。

気の流れが滞る原因として、ストレスや喫煙があり、六君子湯はこの気の流れを改善したり体を温めて、気の巡りを良くすることで胃腸のトラブルを改善していきます。

六君子湯に含まれている生薬は?

8種類の生薬
ではここでは六君子湯に含まれている、8つの生薬を紹介していきます。

①人参(にんじん)

ウコギ科チョウセンニンジンの根を乾燥したものです。

体を温めて新陳代謝を促進する効果があり、弱っている胃を改善してくれる作用があります。

その他にも鎮痛、去痰、口内炎、産後の体の衰弱に効果を発揮します。

②半夏(はんげ)

サトイモ科のカラスビシャクの球根の外皮を除き乾燥したものです。

体を温めて、停滞している気や血を動かして発散させる作用があり、消化不良や、急性・慢性胃腸炎や嘔吐神経性胃炎、食欲不振などに効果を発揮します。

③甘草(かんぞう)

多くの漢方薬に配合されている有名な生薬で、マメ科のカンゾウ属植物の根や根茎を乾燥させて使用します。

緊張を緩和させる作用に優れ、胃痙攣や胃潰瘍、胃痛・十二指腸潰瘍の治療に使用されます。

④白朮(びゃくじゅつ)

オケラやオオバナオケラの根や茎を乾燥させたもので、体内の水分を調整したり、消化器官のトラブルに使用されます。

⑤陳皮(ちんぴ)

みかんの皮を乾燥させたもので、体の気の巡りを整えて、消化不良や胃酸過多、下痢を改善する作用があります。

その他には、鎮咳、肩こり、風邪、冷え性などに効果を発揮します。

⑥生姜(しょうきょう)

ショウガ科ショウガの根茎を乾燥させたもので、蒸して乾燥したものを「乾姜」、そのまま乾燥したものを乾生姜といいます。

体を温めて新陳代謝を高める作用があり、食欲増進効果があります。

⑦茯苓(ぶくりょう)

サルノコシカケ科マツホド菌の菌核を乾燥して、外皮を除いたものです。

利尿作用に優れていて、薬の巡りを良くすると言われています。

胃内の水分の停滞感を取り除き、下痢、下腹部痛にも効果を発揮します。

⑧大棗(たいそう)

クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥したものです。

体を温めて緊張を緩和させる効果がや、下痢で傷ついてしまった消化管を修復する効果もあります。

腹部膨満感、下痢、消化不良に効果があります。

六君子湯の服用方法は?

通常成人は、7.5gを1日2回~3回に分け、食前または食間に水かぬるま湯で服用します。

飲み忘れに気づいた場合は、その時点ですぐ服用して下さい。

しかし、次に飲む時間が2時間以内に来る場合は服用しないようにして下さい。

服用量に関しては、体重・年齢・症状によって異なります。

まずは医師の診察をしっかり受けてから、医師のや薬剤師の指導のもと正しく服用することが大切です。

六君子湯の副作用をチェック

六君子湯 副作用
最後は六君子湯の副作用を確認しておきましょう。

しかし、これから紹介する副作用は本当に稀に起こるものなので、過剰に心配する必要はありません。

①偽アルドステロン症

低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯蓄、浮腫みや体重増加がある場合は、偽アルドステロン症の可能性があります。

医師の観察のもと、異常がある場合は、カリウムなどの投与が行われます。

②ミオパチー

低カリウム血症からミオパチーになることがあります。

脱力感、四肢痙攣、麻痺などがみられる場合はすぐに服用を中止する必要があります。

③肝機能障害・黄疸

六君子湯の服用すると、肝機能障害や黄疸が現れることがあります。

服用し異常を感じたら服用を中止して、医師にすぐ相談して下さい。

④消化器異常

悪心や腹部膨満感、下痢などが現れる場合があります。

このような症状がみられた場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

⑤過敏症

服用後発疹や、蕁麻疹など肌に異常を感じた場合は、服用をすぐ中止して下さい。

まとめ

六君子湯は、胃や腸の消化器官不調に効果を発揮する漢方薬です。

病院でもたくさんの方が処方されているので、安心して飲むことが出来ます。

ぜひ気になった方は医師に相談し、正しい服用方法で服用しましょう。

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記事執筆・監修

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漢方生薬研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

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