黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)の効能とは?その特徴を詳しく解説!
体が弱った時、寝汗をかくことはないでしょうか?
黄耆建中湯(オウギケンチュウトウ)はそんな時に効果的な漢方薬です。
今回は、黄耆建中湯の効能と副作用について紹介していきます。
黄耆建中湯の効能
日々の生活の中で体力が落ちてきたということはないでしょうか。黄耆建中湯は体力が落ち馬力が足りなくなってきた・・・という人におすすめの漢方薬です。
黄耆建中湯は、虚弱体質や病気などで低下してしまった体力の回復、冷えや寝汗にも効果的です。
黄耆建中湯の便利な使い方
黄耆建中湯は普段使いに便利な漢方薬ですが、特殊な状況下でもとても使っていきやすい漢方薬です。
病後の回復を助ける
病後は体力が落ち虚弱状態に陥っています。黄耆建中湯をは、体力の回復を助けてくれます。
安眠を邪魔する寝汗に効果的
寝汗が続くと不快感から安眠を阻害されます。寝汗が原因であった場合には、黄耆建中湯がとても効果的働きます。
黄耆建中湯の副作用
血圧の上昇
黄耆建中湯に血圧が上昇し、ほてりや不快感が起こることがあります。重症化すると頭痛といった形で症状が現れることもあります。
むくみ
むくみが出る場所は特定されませんが、顔や手足といった場所に現れやすく比較的気がつきやすいです。
体のだるさ
体中に力が入らず倦怠感を感じたら副作用の可能性があります。体のだるさは個人差があるため自覚が難しいですが、少しでも体の重さを感じたら使用をやめ安静にしましょう。
発疹やかゆみ
体に発疹ができかゆみを感じたら、副作用の症状である可能性があります。
そのほか胃の不快感や吐き気といった、人それぞれに違った症状が現れることがあります。上記の症状のみに限定されません。体に違和感があったら、副作用の可能性を考えましょう。
黄耆建中湯の使用に注意が必要な人
漢方薬はとても使っていきやすいですが、誰でも使えるものではありません。使用に注意が必要な人もいるため、必ず確認しておくことが大切です。
h4>妊娠中の女性
漢方薬は妊娠中の女性に対しての安全性が確立されていません。個人差で状況も違うため、使用の際は必ずかかりつけの医師に相談しましょう。
持病のある人
持病のある人が漢方薬を使用すると、悪いように作用する可能性があります。医師に相談しましょう。
ほかの薬を併用している人
医師に処方された薬や市販の薬には漢方薬の効果を邪魔したり、相乗効果により体に悪影響を及ぼすものもあります。ほかに薬を使用している人は医師や薬剤師に確認してから服用してください。
特にグリチルリチン酸・甘草を含んだ薬品や漢方薬を使用していると、副作用が出やすくなることが分かっています。市販の薬を使用する場合には、商品の裏面を確認するようにしてください。
黄耆建中湯に頼り切るのは危険
黄耆建中湯は効果的な漢方薬ですが、それだけに頼り切るのはおすすめしません。生活習慣の改善も同時に始めましょう。
普段からできる対策法
体の状態が悪くなってしまうのは、普段の生活習慣や食生活が原因となっていることがあります。無理なく予防と対策を行っていきましょう。
ストレスをためすぎない
社会生活を行っていると、さまざまなストレスに見舞われることが多々あります。気が休まる時間や空間を見つけましょう。
朝日を浴びながら運動
太陽の光には幸運物質とも呼ばれる、セロトニンの動きを助ける効果があります。
朝日を浴びながら運動を行うとセロトニンで脳内を満たしつつ、運動不足を解消し体力回復も行えます。
アロマテラピーでリラックス
アロマテラピーはストレスを軽減し、自律神経の乱れを整えることに効果的です。アロマテラピーに使われる精油にはさまざまな種類があるため、自分の症状に合わせて購入してみると良いと思います。
夜に人工的な光を見ない
夜に人工的な光を見ると安眠を阻害し、体内リズムを崩すといわれています。夜にスマホやパソコンを見ないようにしましょう。
症状で考えられる他疾患
黄耆建中湯を服用しても一向に症状が改善されない場合は、他疾患がかかわっていることがあります。
うつ病
ストレスや生活習慣が原因で心身のバランスを崩す精神疾患です。精神の落ち込みや絶望感といった症状がみられ、社会生活を送ることが難しくなります。
精神だけではなく体の痛みや怠さといった症状が出ることもあるので、体に異常が出た場合にもうつ病の可能性もあります。
自律神経失調症
自律神経の乱れによって心身に影響をもたらす疾患です。精神の安定や体の健康を阻害するので、だるさや体力の低下を感じたら自律神経失調症の可能性もあります。
黄耆建中湯を使い、バランスのいい生活をしよう
黄耆建中湯は体力が低下した人の健康的な生活を助けます。
漢方薬をうまく利用しつつ生活習慣を改善することで、よりバランスのいい生活を送ることができます。黄耆建中湯をうまく使っていきましょう。