桔梗湯(キキョウトウ)の効能と副作用を漢方専門家が解説
のどの痛みを感じることはないでしょうか。桔梗湯は、そんなときに効果的な漢方薬です。
今回は、桔梗湯の効能と副作用について紹介します。
桔梗湯の効能
桔梗湯はのどの腫れや扁桃周辺の痛みに効果的な漢方薬です。乾燥や咳で痛んだのどの改善が期待できます。
桔梗湯の副作用
血圧が上がる
桔梗湯を服用することで血圧が上昇することがあります。
倦怠感
体がだるくかったり、めまいや手足のしびれを感じることがあります。
むくみ
長期的に続くようなら副作用の可能性があります。
桔梗湯の使用に注意が必要な人
桔梗湯の使用に当たり一部注意が必要な人がいます。よく確認し自分に当てはまっているか、確認しましょう。
持病を抱えている人
持病を抱えている人が桔梗湯を使うと、症状に変化を起こすことがあります。悪化の可能性も出てくるので、医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。
ほかの薬を使用している人
ほかの薬を使用している人が桔梗湯を使用すると、相互作用によって症状を悪化させる可能性があります。なにか薬を使っている人は医師や薬剤師に相談してください。
極端に体が弱っている人
極端に体が弱っていると、効能をしっかりと感じることができないことがあります。
桔梗湯を服用の際は飲み合わせに注意!
桔梗湯を服用するときは、飲み合わせに注意する必要があります。特に甘草が含まれた薬を服用するときは含有量に気をつけましょう。
漢方薬は飲みにくい!工夫が必要
桔梗湯を初めとする漢方薬には独特の癖があります。まずい薬を飲まなければならないと思うと気が滅入りますよね。気軽にできる工夫を行い毎日の服用を楽にしましょう。
ゼリーに混ぜる
お薬服用のためのゼリーが市販されています。
紅茶や抹茶に混ぜる
桔梗湯を紅茶や抹茶など薫り高い飲み物に混ぜ風味をごまかしてみましょう。
漢方薬だけに頼らない生活も大切
漢方薬は頼りがいのある存在です。ただ、喉が弱っているときは無理は大敵です。生活習慣にも気をつけましょう。
普段の生活習慣を改善する
生活習慣が乱れると健康を保つことが難しくなります。睡眠時間が不規則・暴飲暴食・過剰なストレスの連続など、心身に無理を来たしているようなら生活習慣の見直しが大切です。
運動のしすぎもよくない
風邪を引いているときは、体を休めましょう。
部屋の加湿を行う
屋内は乾燥しがちです。定期的に加湿を行っていきましょう。例えば加湿器を使えば、適度に湿度を上げていくことができます。加湿器がない人は濡れたタオルを室内に干すことで、手軽に加湿することができますよ。
のどにいい食べものを紹介
のどの症状を解消していくためには、食べものに工夫を行うことが大切です。のどにいい食べものを紹介していくので、食事に取り入れていってください。
ショウガ
ショウガにはショウガオールと呼ばれる、血行を促進する成分が含まれています。そのまま食べると刺激が強いので、料理に混ぜて食べるようにしましょう。例えばすりおろしてポテトサラダや炊きこみご飯に混ぜると、おいしく摂取することができます。
ハチミツ
ハチミツには殺菌作用があると言われていて、さらに喉の粘膜を保護することができます。
のどに痛みを感じてしまう要因の一つに雑菌の繁殖と免疫力の低下が挙げられるので、とても効果的な食品といえます。
ネギ
ネギには殺菌作用があり風邪の症状にも効果的です。食事に混ぜて摂取してみましょう。
大根
大根には抗炎症作用があります。のどの炎症に悩んでいる人には効果的です。大根は煮物や鍋に入れると、風邪を引いた時でも簡単作ることができますね。
桔梗湯を活用しのどの症状を解消しよう
桔梗湯はのどの痛みや腫れに効果的な漢方薬です。のどの問題は放置しておくと長引くことが多いです。
のどが痛い・・・でも病院に行く時間がない。そんな人は桔梗湯に頼るのも良いと思います。用法容量をしっかり守り服用しましょうね。