漢方薬・生薬

竜胆瀉肝湯はどんな漢方薬なの?気になる効果効能・副作用について!?

おしっこをした時の尿道の痛みや、残尿感がある場合に使われる漢方薬が『竜胆瀉肝湯』です。

実は、漢方医学では、病気の元は体の中をめぐる『気(キ)』『血(ケツ)』『水(スイ)』の流れが悪くなることとされており、漢方薬はこれらのめぐりを回復させることで、病気を治療します。

竜胆瀉肝湯は、このうち『気(キ)』に効果のある漢方薬です。

今回の記事では、竜胆瀉肝湯の効果効能・副作用、そして副作用を起こさないための注意点についてご紹介します。

竜胆瀉肝湯とは?

竜胆瀉肝湯は、リュタンシャカントウと読む第二類医薬品に分類される漢方薬です。

中国の古典的医学書の一つ『薛氏十六種(ヘキシジュウロクシュ)』にも載っている歴史のある漢方薬です。

竜胆瀉肝湯の主成分たる生薬は、竜胆(リュウタン)を主薬とし、当帰(トウキ)・地黄(ジオウ)・木通(モクツウ)・黄芩(オウゴン)・沢瀉(タクシャ)・車前子(シャゼンシ)・山梔子(サンシシ)・甘草(カンゾウ)を加えています。

その他に、添加物として、ステアリン酸マグネシウム・トウモロコシデンプン・乳糖水和物・プルラン・メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが配合されています。

竜胆瀉肝湯の性状

竜胆瀉肝湯は、粉薬です。

色は灰褐色で、独特なにおいがします。

味は、甘みのあるえぐみです。

天然由来の生薬から作られていますので、多少色や味の違いがあるかもしれません。

竜胆瀉肝湯の証

漢方薬は、人それぞれ異なっている体の状態に応じて処方されます。

これを『証』と言い、平素の体力がしっかりしている人を『実』、体力が弱っている人を『虚』、その間を『中間』と分類しています。

竜胆瀉肝湯の証は『実』です。

ですので、竜胆瀉肝湯は比較的体力がしっかりとした人に用いられる漢方薬ということがわかります。

竜胆瀉肝湯が適する症状

竜胆瀉肝湯は、『おしっこをするときの痛み』や『残尿感』といった尿のトラブルに悩んでいる人に適した漢方薬です。

それ以外にも、イライラなどの自律神経の緊張緩和効果もあるので、閉経後の膀胱炎の痛みにもおすすめです。

竜胆瀉肝湯の効果・効能および副作用

竜胆瀉肝湯には、どのような効果効能、そして副作用があるのでしょうか。

竜胆瀉肝湯の効果・効能

男性尿道

漢方医学では、病気の原因は、体の中をめぐる『気(キ)』『血(ケツ)』『水(スイ)』の異常であるとされています。

尿道の痛みや残尿感といった尿のトラブルは、下腹部の『気(キ)』のめぐりが関係しています。

体が冷えたり、体内に悪いもの(邪)が入り込んだりすると、『気(キ)』のめぐりが妨げられます。

『気(キ)』のめぐりが悪くなり、溜まってしまうと、余分な熱が生み出されます。

この熱を湿熱(シツネツ)といい、膀胱に炎症を起こす原因となり、尿のトラブルをもたらします。

竜胆瀉肝湯の生薬には、『気(キ)』のめぐりを回復させ、湿熱を防ぐ働きがあります。

湿熱が膀胱の炎症や痛みを引き起こす原因ですので、これを防ぐことで竜胆瀉肝湯は、『おしっこが出にくい』『残尿感』といった尿のトラブルから、尿路結石、血尿を改善する効果を発現します。

竜胆瀉肝湯には、自律神経の興奮を抑える働きもあります。

このため、自律神経に原因のある不眠症やイライラ感、怒りっぽさの改善にも効果を示します。

なお、どれくらいの期間で竜胆瀉肝湯が効果を発揮してくるかは、断定するのはとても難しいのですが、1ヶ月程度服用を続けても、はっきりとした効果が感じられない場合は、医師や薬剤師に一度相談したほうがいいでしょう。

竜胆瀉肝湯の副作用

医師や薬剤師と相談したほうがいい副作用としては、『食欲の低下』『胃の不快感や違和感』『吐き気』『嘔吐』『下痢』があります。

これらは、竜胆瀉肝湯の代表的とも言える副作用です。

一方、直ちに服用をやめなければならない副作用も稀ながらあります。

症状 副作用として疑われる病気
『から咳』『息切れ』『呼吸困難』『発熱』 間質性肺炎
『尿量の減少』『顔や手足のむくみ』『まぶたが重い』『手足のこわばり』 偽アルドステロン症
『体のだるさ』『手足の脱力感』『手足のひきつれ』『手足のしびれ』 ミオパチー
『体のだるさ』『体が黄色くなる』 肝臓病
『腹痛』『便秘』『下痢』『お腹の張り』 腸間膜静脈硬化症

ここに挙げた症状が現れるようなら、竜胆瀉肝湯の副作用で右に記した病気を引き起こしている可能性があります。

すぐに使用を中止して、医師の診察を受けるようにしましょう。

もちろん、これ以外にも副作用が起こる可能性はありますので、不安な症状を感じることがあれば、医師や薬剤師に相談してください。

竜胆瀉肝湯の飲み方

竜胆瀉肝湯は、食前、もしくは食間(食後2〜3時間後のこと)に服用します。

一般的に食後に飲む薬が多いので、気をつけてください。

服用するときは、水かお白湯で飲むようにしてください。

年齢 1日量
大人(15歳以上) 1回1包×3回/日
7歳以上15歳未満 1回2/3包×3回/日
4歳以上7歳未満 1回1/2包×3回/日
2歳以上4歳未満 1回1/3包×3回/日
2歳未満 1回1/4包×3回/日

竜胆瀉肝湯の使用上の注意点

女性注意

竜胆瀉肝湯を服用する上で、いくつか守らなければならない注意点があります。

効果的に、そして副作用を起こしにくくするために、必ず守ってください。

飲み忘れた場合

竜胆瀉肝湯は、1日3回服用する漢方薬ですが、中には忘れてしまうこともあるでしょう。

そんな時は、気付いた時にすぐに飲んでいただければ大丈夫です。

ですが、次に飲むタイミングが2時間以内に迫っている時は飲まず、次の時間に飲むようにしてください。

なお、飲むのを忘れからといって、2回分を1度に飲むのはダメですので、注意してください。

竜胆瀉肝湯を服用する前に相談したほうがいい場合

以下に記載した項目に当てはまるような場合は、使用する前に医師や薬剤師と相談するようにしましょう。

  • 竜胆瀉肝湯を含む何らかの薬を使って、以前にかゆみやじんましんなどのアレルギー症状が現れたことがある人
  • 妊娠中、もしくは授乳中の人
  • 現在、病気の治療で医師から処方された薬を使っている人

まとめ

いかがでしたか?

今回は、竜胆瀉肝湯の効果効能・副作用について紹介してきました。

竜胆瀉肝湯はおしっこをしたときの痛みや残尿感といった尿のトラブルに効果のある漢方薬です。

もし、こうした症状で悩んでいるなら、竜胆瀉肝湯を一度使ってみてはいかがでしょうか。

今回の記事をぜひ参考にしてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記事執筆・監修

国際中医美容師

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

関連おすすめ記事

    関連記事がありません

同じカテゴリ新着記事

TOP
お客様サポート