漢方薬・生薬

日本で育った漢方の効き目について全てお教えします!

漢方は日本で独特の発展を遂げてきた医学です。

漢方は元々は中国で生まれましたが、日本へ伝来して以降は日本人によって進化を続けてきました。

そんな漢方を知っている人は意外と少なく、効き目があるの?など疑問があることでしょう。

そこで今回は漢方の効き目についてご紹介します。

漢方

漢方薬について

漢方薬は植物・動物・鉱物の中でも薬としての性質を持っている「生薬」と呼ばれるものを調合します。

生薬にはそれぞれ違った効果があり、組み合わせることで効果を発揮します。

中でも特徴的なのが毒ですら利用してしまう点でしょう。

毒の効果を抑える生薬と毒の性質を持っている生薬を調合し、毒の効果を調整することで身体の環境を整えるものです。

それぞれ決まった調合方法があり、なんと中国最大の医学古典にその記述があります。

漢方薬は即効性のあるものもありますが、私たちになじみ深い西洋医学と比べた場合は長期的な治療になります。

次は西洋医学との違いをご説明します。

漢方医学と西洋医学の違い

漢方薬
漢方医学は西洋医学と比べるとどうしても胡散臭い、怪しい、本当に効果があるのか期待できないなどマイナスなイメージがあります。

まだまだ一般的には、西洋医学を選びますが、実は西洋医学も漢方医学も目的は同じなのです。

例えば、風邪を引いた場合はお薬を飲んで温かくして安静にしますよね。

実は風邪の特効薬を開発した場合はノーベル賞と言われていて、風邪に直接効く薬はありません。

では病院で処方される薬は何?と思いますよね。

西洋医学の場合は風邪の原因ではなく出ている症状を抑える「対処療法」が基本となります。

例外としてインフルエンザや肝炎などの一部のウイルスに対する抗ウイルス薬が開発されていますが、ごく一部の事例です。

風邪の場合は体の体温を上げて自分の免疫で治すしかないのです。

一方、漢方の場合は対処療法ではなく、自分の免疫力を高めることに重きを置いています。

風邪が悪化する前に自分の免疫にウイルスを倒してもらい、悪化することを防ぐのです。

これが西洋医学と漢方医学の大きな違いと言えるでしょう。

漢方は効き目がないと言う体験をされた方は風邪の引きはじめではなく悪化してから飲んだケースが考えられます。

漢方の効き目について

漢方薬
ここまでで漢方医学と西洋医学の違いと漢方の特性についてだいぶ理解が深まりましたね。

次は今回のテーマでもある漢方の効き目についてみていきましょう。

漢方は自分の自然治癒力を高めるもので、その人の体質に大きく左右される場合もあります。

また、漢方医学にも西洋医学にもそれぞれ得意分野と不得意分野があるので、必ずしも全ての症状に漢方が良いと言うわけではないのは頭に入れておきましょう。

漢方の効果は、早期に実感する場合と長期的に飲み続けることで実感する場合とがあります。

風邪や冷え性、ニキビ、ダイエット、便秘など悩む人が多いのですが、漢方の効果が期待出来る病気をそれぞれどの程度期間で解消出来るのか詳しくご紹介します。

風邪

風邪は漢方医学では感冒(かんぼう)とも呼びます。

引きはじめに漢方薬を飲めば1日~3日で治ると言われていて、かなり即効性の効果があります。

風邪の初期症状としては鼻水が透明なクシャミが出たり寒気を感じる、鼻が詰まる、関節が痛い、肩こりがひどくなるなどが現れます。

この段階で体を温める効果のある漢方薬、例えば葛根湯などを飲めば身体がポカポカして本格的に悪化する前に食い止めることができます。

漢方の場合は下痢や嘔吐などをはじめ些細な症状まで細やかに対応できるものがあるのでオールラウンドな使い方が出来ます。

冷え性

西洋医学に冷え性という病気はなく、漢方でしか改善が出来ないと言われています。

例外として糖尿病などの病気の関連症状で出てきますが、今回は未病としての冷え性をご紹介します。

冷え性の原因として考えられるのは多岐にわたるため西洋医学では原因が特定できず対応しにくいのですが、漢方医学を使うと体質を診断でき根本の改善をすることができます。

冷え性の場合は漢方薬はもちろんですが、薬膳や整体で身体の調子を整えることもお勧めです。

冷え性の改善には、体質の改善も必要なため時間がかかります。生活習慣の改善とともに最低でも漢方は3ヶ月以上の服用は必要です。

すぐにでも体を温めたい場合にオススメなのが「お灸」です。

今では美容目的で自宅でお灸をする女性が増えていて、とても一般的なものになってきています。

体にあるツボをお灸で暖めることで効率的に体全身を温め、血行促進など様々な効果が期待できます。

漢方薬や薬膳などとセットでぜひ自宅でもできるお灸を試してみてください。

ニキビ

漢方は肌トラブルにも有効で、特にニキビの治療に適しています。

発散作用を持つ生薬や炎症を鎮める生薬、溜まった膿を出す効果を持つ生薬を配合し、相乗効果を発揮してくれます。

薬を服用してから大体2週間から一ヶ月程で効果が出てくると言われていて、それなりの期間を有します。

皮脂を多く分泌しやすいオイリー肌の人にも漢方はオススメです。

ちょっと皮脂が気になるなどの肌トラブルも漢方で改善が可能なので、ニキビに限らず肌トラブルにお悩みの方は漢方をお試しください。

ダイエット

現在は様々なダイエット方法がありますが、漢方は太古の昔からある最古のダイエット方法とも呼べるものです。

人の体は自然と一体であるという考えの元で発展してきた漢方は体のサイクルを正常に戻し、正しい生活習慣になる仕組みが沢山あります。

薬膳による食事の改善から漢方薬による調整など効果が出るのに早い人で1ヶ月程です。

遅い人でも3ヶ月経てばダイエット効果が出てくるのでかなり効果的なダイエットと言えるでしょう。

ですが、漢方薬を飲んでいるからと乱れた食生活をしていると絶対に痩せられません。

必ず薬膳のようなヘルシーで身体に良いとされている料理と一緒に漢方薬を飲みましょう。

便秘

女性に多い便秘も漢方薬にかかればあっという間に改善できます。

飲んでから8時間~10時間後に効果が現れるものが多く、夜に飲めば朝起きて快便!という使い方ができます。

胃腸の運動が鈍くなってしまった「弛緩性便秘」に効果的で、普段から運動しない人はぜひ漢方薬を試してみてください。

ですが、漢方薬での便秘解消は胃腸を刺激しているので長期的に服用すると効果が無くなってしまいます。

漢方薬でサポートしながら、食事の内容を改めたり運動する習慣をつけるなど自然な便通を促す努力も必要です。

女性特有の症状にも漢方を!

女性ならではの悩みと言えば月経痛や月経前後のイライラ、不安感、下腹部痛、吐き気などがあります。

そんな症状にも漢方は有効ってご存知でしたか?

日常生活にも支障をきたしてしまう症状は西洋医学では対処が難しい面もあります。

痛み止めを服用しても痛みが治らないどころか胃の調子までも悪化し、仕事が手に付かないということもあるでしょう。

漢方薬は痛みだけではなく感情のムラなどの症状を緩和することが出来るので働く女性や主婦、学生さんにもとてもオススメなのです。

さらに不妊症に対しても漢方薬を使うケースが増えています。

不妊症の中には検査を受けてもはっきりとした原因が分からずに治療できない人もいます。

逆に子宮筋腫や卵巣嚢腫やホルモンの異常など様々な原因をいくつも抱えている人もいます。

どちらのタイプでも漢方医学を使うと現状から体質を診断することができるので、必ず何かの助けになることができます。

女性ならではの悩みにも漢方は非常に有効なのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

関連おすすめ記事

同じカテゴリ新着記事

TOP
何かお困りですか?