漢方薬・生薬

生薬の効果や効き目を漢方薬で使われているものを中心に詳しく解説!

西洋医学では解決できないよくわからない不調を治したくて漢方薬を試したいと思っている人は非常に多いと思います。

実は漢方薬は市販で買えるものもあり、手の出しやすい薬の一つです。

でも漢方薬に使われている生薬はどれも難しい字で書かれていて読めないし効果や効き目もイマイチわかりませんよね。

せっかく買おうと思ってもなかなか手が出しにくいのが現実です。

そこで今回は漢方薬で使われている代表的な生薬の効果や効き目をご紹介します。

漢方薬で使われる生薬とは?

漢方
生薬は自然から採れる植物・動物・鉱石といった天然由来の素材を使用していています。

その素材を活かすのに一番最適な方法で成分を抽出したり粉末状にしたものを生薬と呼んでいます。

漢方薬は生薬の組み合わせで出来ていることをご存知ですか?

生薬には様々な種類があり、組み合わせることでより効果を発揮します。

漢方薬の主な使い方

漢方
漢方薬はどういった薬だと考えますか?

風邪に漢方薬がすぐ効くと聞いたことがあるから風邪の時は試してみたいと言う人がいます。

実は風邪はウイルスによって引き起こされ、大体は水分をしっかりと摂取して安静にしていれば勝手に自然治癒されるものです。

病院では薬をいただきますが風邪の原因を取り除く特効薬というものは存在しません。

原因となるウイルスが特定できず、そのウイルスを倒すのに最適な薬が作れないからです。

インフルエンザといったウイルスが特定できている場合はこの限りではありません。

ではどうして風邪で病院を受診すると薬を処方されるのでしょう?

それは風邪の症状に効く薬を処方されているにすぎず、対処療法を行なっているからです。

漢方薬の場合はこの対症療法ではなく、根本から解決することを主としています。

では早速風邪に有効的な漢方薬を例にしてみましょう。

漢方薬で風邪に対処する

人間の体は風邪を引くと体温を上昇して自己免疫機能の活動を高めて進入してきたウイルスを倒します。

漢方薬は血行を良くして全身を温めるのに適していて、服用することで体温や免疫を上げるために働き、ウイルスや菌の撃退を手助けしてくれます。

熱が40度以上ある場合は解熱をしなければいけませんが、風邪を引いた場合は漢方薬を飲めば3日程で全快することも多いです。

漢方は病気に弱い?

漢方は病気にならない体づくりや生活習慣の改善をメインとしていて、実は起こってしまった病気に対しては西洋医学の方が優秀なのです。

ですが、最近では病気よりも名前のつかない不調をなくしたい人が多いように感じます。この分野は漢方医学が得意です。

それぞれの医学の特徴を理解して不調を一つずつ減らしていくことが大切ですね。

漢方薬は体質を分析し選ぶ

体質

漢方医学ではその人の体質を重視した診察方法で、同じ症状でもその人の体力や抵抗力、症状が出ている場所によって調合が変わるという考え方をしています。

そのため診察の際は症状の出ている場所とは関係ない場所を診察したり一見関係ない事を問診します。

ですが、これは漢方に精通しているプロだからこそ出来る技です。

次はよく使用されている生薬の効果・効き目を詳しくご紹介します。

生薬の効果・効き目

生薬は効果が似ているものが沢山ありますが、作用する箇所や年齢・体力・性別などで細かく分類されています。

よく使われている生薬だから良いと言うわけではなく、適切に生薬の効果と効き目を見極めて服用する必要があります。

よく使われる生薬について紹介していきます。

黄ごん(おうごん)

和名は黄金花(こがねばな)ですが、実際は紫色の花をしています。

名前の由来は生薬として用いられる黄金花の根っこを乾燥させたものが黄金色だからと言われています。

生息地は中国の東北部で朝鮮半島・モンゴル・東シベリアと広く分布しています。

乾燥させた根っこを粉末状にして漢方薬に混ぜます。

主な効能は抗菌作用、解熱、利尿作用、解毒作用、抗アレルギー作用と熱を伴う疾病に強い薬です。

甘草(かんぞう)

漢方薬で最も使われている生薬で、古代エジプトやギリシア、ローマでも使われてきた記録が残っています。

その効果は急激な痛みを鎮める効果があり、鎮痛剤として使われています。

主な使い道としては咽喉痛や胃痛、胃潰瘍など体内の消化器官を中心とした症状に使われます。

痛み止めの頓服薬として有名な薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)は芍薬と甘草の2種類で作られています。

痛みが伴う症状の場合はこの甘草が含まれているものを選びましょう。

生姜(しょうきょう)

生姜(しょうきょう)は薬味や香辛料として馴染み深いショウガです。

私たちが普段食べている生姜はショウガ科ショウガという多年草の根茎です。

そのまま食べても十分効果を感じる素晴らしい生薬です。

生姜を乾燥させたものが「乾生姜」、蒸して乾燥させたものが「乾姜」と呼ばれています。

成分表示に生姜以外に乾生姜や乾姜と書かれているものもありますが、基本的に素材は同じです。

人参(にんじん)

私たちが普段食べている赤いニンジンではなく、ウコギ科チョウセンニンジンという一般的に朝鮮人参と言われているものです。

人参は胃腸全般の調子を良くする薬で、体力がない人や冷え性の人、胃腸が弱い、下痢がヒドイ、腹痛、急性・慢性の胃炎の漢方薬に調合されています。

有名な漢方薬で人参湯(ニンジントウ)というものがあります。

これは人参と先程ご紹介した甘草、乾姜と蒼朮(ソウジュツ)と呼ばれる生薬で出来ています。

体力がなくて腹痛に悩んでいる人はぜひ人参湯をお試しください。

牡蠣(ぼれい)

一般的に食用として売られている牡蠣の殻を使用した生薬です。

イタボガキ科のオウミガキ、イタボガキ、コケゴロモ、マガキ、イワガキ、オハグロガキ、ケガキ、カキツバタガキなどの左殻のみで作られます。

眼精疲労や食欲不振、ストレスから不眠症など現代人が悩みを抱える症状に有効的な生薬です。

他にも食欲不振や精神系胃炎といった体内の異常から生理痛にも有効です。

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記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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