甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)ってどんな漢方薬?その効能と副作用
生活習慣の乱れや環境の変化で、ストレスを感じてはいませんか。
甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)は興奮をしずめ気持ちを落ち着かせる漢方薬です。
今回は、甘麦大棗湯の効能と副作用について紹介していきます。
甘麦大棗湯の効能
甘麦大棗湯はイライラ、緊張、不眠症など普段の生活で起こりがちな症状に効果的です。子どもの夜泣きやひきつけなどにも効果があります。
甘麦大棗湯の副作用
むくみを感じる
長時間続くようなら副作用の可能性があります。
体が痛み震える
どこかに痛みや震えを感じるようなら副作用の可能性があります。医師に相談してください。
倦怠感
特に理由がないのに重苦しさを感じたら服用をやめましょう。
甘麦大棗湯の注意点
妊娠中の人
医師に相談してから使用しましょう。
持病を持っている人
持病を持っている人が甘麦大棗湯を服用すると、漢方薬の効能が悪い方向の働くことがあります。効果を高めたり効果を下げてしまったりと、悪影響を及ぼすことがあるので医師に相談しましょう。
ほかの薬を使用している人
甘麦大棗湯とほかの漢方薬を一緒に使用すると、それぞれの効果が喧嘩しあい効果に変化が起こることがあります。
ほかの薬を使うときは必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
飲み合わせに注意が必要
特に甘麦大棗湯との相性が悪く、注意が必要な飲み合わせがあります。服用に注意が必要なので、必ず確認しておきましょう。
甘草
甘草は、多くの漢方薬に使われています。過剰摂取しないように気をつけましょう。
グリチルリチン
処方薬や市販薬の中に含まれている成分です。甘草にも含まれる成分なので併用するときは注意しましょう。
漢方薬は飲みにくいので工夫が必要
甘麦大棗湯は甘みがあり比較的飲みやすい漢方薬ですが、苦手な人は工夫をしてみましょう。
ココアやコーヒーと一緒に飲む
ココアやコーヒーは風味が強く甘麦大棗湯ならではの癖を、軽減していってくれます。
はちみつを利用する
はちみつは、適度な粘性があり甘麦大棗湯とうまくまざりやすいです。
生活習慣を改善しよう
漢方薬の効能をさらに感じるためには、生活習慣を改善することが大切です。
無理のない運動
運動は体の血流をよくするだけではなく、ストレスの解消にも役立ちます。ただ、無理な運動を行うと、かえってストレスの元となり逆効果になってしまうことがあります。
例えば30分のウォーキング、10分程度のストレッチなど、無理のない範囲で運動を行っていきましょう。
運動をすることに慣れてきたら、強度をあげていきましょう。
安眠をこころがける
睡眠が十分にとれないとホルモンバランスが乱され、体調不良のきっかけとなります。
たとえば、安眠に効果的なグリシンという成分があります。グリシンは体内時計や睡眠リズムに働きがけるとも言われています。
睡眠を助けてくれそうなサプリメントを補充するのもよいでしょう。
甘麦大棗湯をうまく活用しよう
甘麦大棗湯は、精神的に落ち着かせてくれたり睡眠を助けてくれたりします。
用法容量を守りながら体調にあわせて使ってみましょうね。