漢方薬・生薬

痔の治療に秦芁羌活湯!効果や生薬、注意点は?

秦芁羌活湯という漢方薬を聞いたことはありますか?

今回はこの秦芁羌活湯の効果や配合されている生薬について見ていきます。

ぜひ知識として読んでみてくださいね。

秦芁羌活湯(ジンギョウキョウカツトウ)の効果は?

痔 かゆい
秦芁羌活湯は、体力が中程度の方に処方され

かゆみのある痔

に効果を発揮する漢方です。

痛みを伴う時には秦芁防風湯(ジンギョウボウフウトウ)が処方されます。

秦芁防風湯についてはこちらの記事を参考にして下さいね。

秦芁羌活湯に配合されている生薬

漢方
秦芁羌活湯には11種類の生薬がバランスよく配合されています。

ここでは秦芁羌活湯に含まれている11の生薬やその効果について見ていきます。

①黄耆(おうぎ)

マメ科ナイモウオウギまたはキバナオウギの根を乾燥したもので、強壮、止汗、利水、排膿効果があり全体の強壮をはかる効果があります。

②甘草(かんぞう)

マメ科ウランカンゾウやスペインカンゾウの根を乾燥したもので、鎮痛、鎮痙、去痰効能があり、下痢や腹痛、腫れ物に使用されます。

漢方のほとんどのに配合されていて、他の薬物の効果を高める作用もあります。

③羌活(きょうかつ)

セリ科キョウカツなどの根や根茎を乾燥しもので、風邪や頭痛、筋肉痛に使用されます。

④紅花(こうか)

キク科ベニバナ花を乾燥したもので、止痛、活血効果があり、月経異常や打撲傷に瘀血などに効果があります。

⑤柴胡(さいこ)

セリ科ミシマサイコなどの根を乾燥したもので、解熱、解毒、鎮静効果があり肝臓疾患にやそれに伴う病気の緩和作用があります。

⑥細辛(さいしん)

ウマノスズクサ科ケイリンサイシンまたはウスバサイシンの根や根茎を乾燥したもので、咳止めや止痛効能があります。

風邪や喘息、頭痛、歯痛、神経痛に使用されています。

⑦升麻(しょうま)

キンポウゲ科サラシナショウマの根茎を乾燥したもので、清熱効果に優れていて、麻疹や蕁麻疹に使用し発汗を促進します。

体の毒素を体外へ排出する効果があります。

⑧麻黄(まおう)

マオウ科マオウなどの地上茎を乾燥したもので、発汗、沈咳、利水効能があり発熱、頭痛、喘息に使用されています。

麻黄にはエフェドリンが含まれていて、ドーピングの規制物質にも指定されています。

⑨防風(ぼうふう)

セリ科ボウフウの根や根茎を乾燥したmので、発汗、鎮痛効果があり皮膚疾患や関節痛、神経痛に効果を発揮します。

⑩秦艽(じんぎょう)

リンドウ科オオバリンドウなどの根を乾燥したもので、清虚熱、利水効能があり、筋肉の痛みや関節痛、痙攣、尿量減少に効果があります。

⑪藁本(こうほん)

セリ科コウホンなどの根や根茎を乾燥したもので、去風湿、止痛、の効果があり頭痛や鼻炎、皮膚の痒みに効果を発揮します。

秦芁羌活湯を服用するときの注意点

副作用
では最後は秦芁羌活湯を服用するときの注意点を書いておきます。

①副作用

まず漢方には

  • 偽アルドステロン症
  • ミオパチー
  • 肝機能障害
  • 間質性肺炎

の4つの重篤なものがありますが、これは起こるのはなので過度に心配する必要はありません。

しかしこちらの記事に詳しく書いてありので、ぜひ読んでみてください。

その他にも服用していて、下痢や腹痛などおかしいなと感じたら服用を中止して病院を受診して下さいね。

②配合されている麻黄

配合されている麻黄にはエフェドリンが含まれていると書きました。

このエフェドリンには、交感神経を刺激して中枢興奮作用があります。

そのため

  • 血圧上昇
  • 動悸
  • 不眠
  • 排尿障害

が起こってしまう可能性があります。

高血圧の方、心臓疾患を持っている方、甲状腺の病気を持っている方、それらの薬を服用している方は必ず医師に報告してください。

持病が悪化してしまう可能性も考えられるので、処方する際には慎重になる必要があります。

また胃腸の弱い方が服用すると食欲不振や腹痛を起こすこともあります。

普段から胃腸が弱いという方も医師に伝えましょう。

③妊娠中、子供への投与

秦芁羌活湯は妊娠中や子供への投与は、安全性が確立されていません。

該当する方は必ず医師と相談して服用をしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はこの痔に効果のある秦芁羌活湯についてみてきました。

痔の中でも痒みを伴うものに処方されることがわかりましたね。

秦芁羌活湯には大黄が含まれているため、血圧が高い、心臓疾患、甲状腺の病気を持っている方は注意が必要です。

処方されたときは、正しい用法・用量で服用しましょう。

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記事執筆・監修

国際中医美容師

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

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