漢方薬・生薬

潤腸湯(ジュンチョウトウ)の7つ副作用を知っておこう

潤腸湯といえば便秘に効果のある漢方薬ですが、実は副作用も少なからず報告されています。

今回は潤腸湯の副作用に焦点を当てて紹介していきます。

潤腸湯についておさらい

漢方
ではまず潤腸湯について見ていきましょう。

潤腸湯は漢字のとおりに腸を潤す作用があり、便秘改善に効果を発揮する漢方です。

便の水分量が減り硬くなったウサギのような、コロコロとした硬い便によく処方され、弛緩性便秘によく処方されます。

※弛緩性便秘とは、運動不足や食物繊維を摂取しないため、大腸全体の動きが低下して起こる便秘です。

太く硬い便が出たり、コロコロとうさぎのような便がでます。

高齢者によく見られる便秘になります。

潤腸湯には

  • 地黄(じおう)
  • 当帰(とうき)
  • 黄ごん(おうごん)
  • 枳実(きじつ)
  • 杏仁(きょうにん)
  • 厚朴(こぼく)
  • 大黄(だいおう)
  • 桃仁(とうにん)
  • 麻子仁(ましにん)
  • 甘草(かんぞう)

と10種類の生薬がバランスよく配合されていて、腸の動きを活発にします。

潤腸湯は、体力は中程度からやや虚証の方に使用されます。

潤腸湯の生薬の効能など詳しい内容はこちらの記事に書いてあります。

潤腸湯の副作用とは?

副作用
ではここからは潤腸湯の副作用に焦点を当てて書いていきます。

そもそも漢方は副作用の心配少なく、安心して飲めるといわれていますが、実は重篤なものもあります。

ぜひしっかり覚えておきましょう。

①偽アルドステロン症

潤腸湯には甘草という生薬が配合されているのは、上でも書きましたね。

甘草は漢方薬の約7割に配合されていて、甘みを引き出すために配合されています。

主成分がグリチルリチン酸で、このグリチルリチンが、腎臓のコルチゾールを不活性化する作用が阻害されてしまうことで起こります。

偽アルドステロン症になると、

  • 血圧上昇
  • むくみ
  • 全身の脱力感
  • 不整脈
  • 低カリウム血症

などの症状が現れます。

②肝機能障害

漢方薬の作用で、肝臓の機能に障害が起きることがありこれを「薬物性肝機能障害」といいます。

肝機能障害が発生すると

  • 食欲不振
  • 発熱
  • 吐き気
  • 黄疸
  • 発疹
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • かゆみ

といった症状が現れます。

③間質性肺炎

漢方薬の服用でおこる間質性肺炎を薬剤性間質性肺炎と言います。

この間質性肺炎は、その人の体質「」にあった漢方を処方しなかったというので、一時問題にもなった副作用です。

間質性肺炎になると

  • 空咳
  • 息切れ
  • 発熱
  • 息苦しさ

といった症状が現れます。

この①~③までの副作用は重篤な副作用と言われていて、服用して異変を感じたらすぐ病院を受診しましょう。

しかし、この副作用は本当に稀であり、過度に心配する必要はありません

④腹痛・下痢

潤腸湯には、大黄が配合されてて、この大黄が人によっては過剰に効きすぎしまうことがあります。

大黄が効きすぎと、便秘や下痢の報告があるので注意が必要です。

日ごろ胃腸が弱いという方は服用は慎重になりましょう。

⑤皮膚のかゆみ・発疹・発赤

生薬が体に合わないと、皮膚にかゆみを感じたり、発疹が出たり、皮膚が赤くなるといったアレルギー反応が出ることもあります。

このような症状が出たらすぐに服用を中止しましょう。

⑥流産・早産

配合されている最奥には

  • 子宮収縮作用
  • 骨盤内臓器の充血作用

があります。

子宮を収縮してしまうので、流産や早産の早産の原因になる可能性があり、服用するときは必ず医師と相談することが大切です。

大量に飲まなければ心配ないですが、妊娠中はデリケートになるため服用はしないほうがいいでしょう。

⑦乳児の下痢

大黄の成分が、母乳に移行するとその母乳を飲んだ乳児が下痢をしてしまう可能性が考えられています。

調査は出ていないため、詳しいデータはありませんが、授乳中も服用は控えた方がいいでしょう

副作用が起こらないために・・

医者
では最後は副作用のリスクを減らすために出来ることを、2つ書いておきます。

①病院で受診して処方してもらう

まず潤腸湯はドラッグストアや、インターネットから気軽に購入することが出来ますが、漢方薬は体質や症状にあったものでなければ効果がありません。

著しく虚証タイプの方に処方すれば副作用が出る可能性が高くなります。

まずは病院を受診して、自分の今の症状を詳しく伝え、自分にあった漢方を服用することが大切です。

②正しく服用する

漢方は食前や食間の空腹時に飲むことで効果を実感できます。

またむやみに量を飲んでも便秘がすぐ改善するというわけではありません。

用法・容量はしっかり守り毎日飲み続けることが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

今回は潤腸湯の副作用に焦点を当てて書いてきました。

重篤な副作用の報告もありますが、本当に稀ですが、もし症状がでた場合はすぐに病院を受診しましょう。

またそのほかの副作用が出た場合も、まずは服用を一旦中止し、病院を受診して医師の指示に従いましょう。

正しく毎日服用して、嫌な便秘とさよならしませんか?

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記事執筆・監修

国際中医美容師

運営者

漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント、遺伝子検査の情報を配信しています。

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