小承気湯の効果とは?配合されている生薬や注意点!
小承気湯は女性の味方の漢方で、よく処方されます。
今回は小承気湯の効果や配合されている生薬について詳しく見ていきます。
小承気湯(しょうじょうきとう)の効果は?
小承気湯は「便秘」に効果のある漢方ですが、便秘といっても以下のよなタイプの便秘に効果があります。
- 比較的体力がある
- 腹部が張って膨張して発熱する
胃腸が虚弱な方や、体力がない方が食べると、腹痛や下痢を起こします。
小承気湯に配合されている生薬とは?
では小承気湯に配合されている3つの生薬とその効果について迫っていきます。
①大黄(だいおう)
ダテ科ダイオウの根茎を乾燥させたもので、主要成分はセンノシドです。
血の滞りを改善する作用があり、多くの漢方に配合されています。
②枳実(きじつ)
ダイダイやナツミカンの未熟果実をそのままや、半分に横に切ったものです。
主要成分はナリンギンで健胃作用にすぐれ、胸のつかえや膨満感を阻止します。
血圧を下げる抗滑剤や、抗不安薬のトリアゾラムとの併用は相互作用が報告されているので、やめておきましょう。
③厚朴(こうぼく)
モクレン科ホオノキの樹の皮を乾燥させたもので、主要成分はマグノロールというものです。
鎮痛・鎮痙作用に優れていて収斂、利尿、去痰に作用する漢方です。
体の停滞している気を動かして巡らせることで、緊張や痛みを改善、さらに胸部、腹痛をも改善してくれます。
小承気湯に似たような漢方がある
小承気湯のように便秘に効果のある漢方は何種類かあり、配合されている生薬が違います。
- 大承気湯
- 調胃承気湯
- 桃核承気湯
上記の3つの生薬の中に「芒硝」を含んでいて、便秘薬の中で最も効果が強いです。
大黄と、芒硝、甘草の3つから成り立っていて、便秘に対して一番緩やかに作用してくれる漢方です。
大黄と甘草のほかに桃仁、芒硝、桂氏を含み情緒不安定の症状を和らげる効果があります。
小承気湯を服用することの注意点
ここでは小承気湯を服用するときの注意点を書いていきます。
①副作用
漢方は副作用の心配が少ないものですが、症例は少ないですが報告されています。
偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害、間質性肺炎は本当に稀に起こる副作用なので過度に心配する必要はありません。
しかし少しでも体に異変を感じたら、すぐに病院へ行き診察をしてもらいましょう。
②妊娠・授乳中は服用はしない
小承気湯には、大黄が含まれていてこの大黄には子宮の筋肉を収縮する作用があります。
そのため流産や早産を引き起こす可能性があります。
さらに、大黄の成分が母乳に移行すると、乳児が下痢を起こす可能性があります。
そのため、妊娠中は服用せず授乳中に服用する場合、服用してる期間は授乳をお休みするのがポイントです。
まとめ
今回は小承気湯について見てきました。
体力が中程度以上の、便秘解消に効果があることがわかりました。
ぜひ服用するときは、妊娠をしていないかどうかをしっかり確認してから服用しましょう。
さらに少しでもおかしいなと感じたらすぐに病院を受診して下さいね。