便秘やできものが気になるなら調胃承気湯!その効能と副作用
調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)は、便秘やできものの症状に効果的な漢方薬です。
便秘になれば、さまざまな諸症状が起こるのでまとめて解消していきましょう。
この記事では効能はもちろん、その副作用もまとめていき、正しい理解へとつなげていきます。
調胃承気湯の効能
調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)は便秘やできもの、それによって起こる諸症状に効果的な漢方薬です。
例えば、食欲不振・湿疹・皮膚炎・膨満感がある人には、使っていきやすい漢方薬といえるでしょう。
これらの症状は放置したままでいると、さまざまな疾患のきっかけとなることがあります。
早めに対策を行っていってください。
調胃承気湯の副作用
漢方薬は副作用がない場合がほとんどです。
ただまったく副作用がないというわけではなく、症状が出てしまう人もいます。
むくみや体重増加
むくみや体重増加が起き、体形に大きく影響することがあります。
人によって症状は違いますが、ただ皮膚が膨らむだけではなく痛みや重さを感じる人もいるんです。
すぐに対策を行っていきたい場合は、患部のマッサージや軽いストレッチを行ってみてください。
少しでもむくみを感じたら、調胃承気湯の使用をやめるようにしましょう。
血圧の上昇
血圧が上昇してしまい、ほてりや汗ばみとなって症状が表れることがあります。
自分で分かる場合もありますが、血圧計を用意しておくと安心感が高くなるでしょう。
脱力感
脱力感が感じられ、体に力が入らないことがあります。
少し歩いただけで疲れる・すぐに起き上がることができないといったことがあったら、すぐに調胃承気湯の使用をやめるようにしてください。
手足の麻痺や痙攣
手足が麻痺したり痙攣を起こすことがあります。
ものがうまく持てないといったことがあったら、副作用を疑うようにしてください。
胃の不快感
食欲不振・胃もたれ・下痢といった、胃腸に関わる症状が出ることがあります。
ここに記載されている副作用はあくまで一例です。
これ以外にもさまざまな症状が表れることがあるので、自分の体調に気を配るようにしてください。
不安を感じたら医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
調胃承気湯の注意点
ほとんどの人に使っていきやすい調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)ですが、一部使用に注意が必要な人がいます。
無理に服用を続けると、体調を損ねてしまう恐れがあるからです。
自分の状況と関係しているか、確認しておきましょう。
妊娠中の女性
漢方薬は妊娠中の女性に対し、さまざまな影響を及ぼします。
使用の際は、かかりつけの医師に相談するようにしてください。
特に調胃承気湯には大黄(ダイオウ)という、子宮を収縮させる作用のある成分が含まれています。
ほかの薬を服用している人
ほかの薬を服用している人が調胃承気湯を服用すると、体調不良を引き起こすことがあります。
薬と漢方薬との相互作用によって、効能を損ねてしまうからです。
持病を抱えている人
持病を抱えている人が調胃承気湯を服用すると、持病に影響してしまうことがあります。
持病を抱えている人は薬を服用している人が多いので、薬についても医師に相談してください。
高齢者や小児
高齢者や小児が調胃承気湯を服用すると、体調に支障を来たす恐れがあります。
調胃承気湯の服用法
調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)を服用する際は、水かお湯を使用するようにしてください。
食品を使うと効能を損ねてしまうことがあります。
ただ服用しにくいといったことがあったら、食品を使うのも手といえるでしょう。
実際、食品を使うことをすすめている医師もいます。
便秘を放置するとどうなる?
便秘は簡単に扱われがちですが、放置を続けるとさまざまなリスクを呼び込みます。
大腸がんや腸閉塞のきっかけになる
便秘は大腸がんや腸閉塞のきっかけとなることがあります。
疾患は1度発症してしまうと治療に時間がかかってしまうので、早めに対策を行っていきましょう。
ストレスや腹痛の要因となる
便秘が長く続いてくと、ストレスや腹痛の要因となります。
漢方薬の保管で気を付けるべきことは?
漢方薬は保管に気を付けていかないと品質が悪くなってしまい、しっかりと効能を感じることができなくなってしまいます。
特に気を付けておきたい、重要なポイントを知っておきましょう。
直射日光に気を付ける
直射日光は漢方薬の状態を大きく損ね、品質も変化させてしまいます。
窓際は避け、暗所に保管するようにしてください。
湿気は大敵!
漢方薬は湿気の多い環境に置くと、カビ発生の原因となります。
湿気の多い場所を避け、外気が入らないようしっかりと密閉してください。
ジッパー付きの袋やピルケースを、うまく活用してみるのもいいですね。
乾燥のしすぎもよくない
あまりに乾燥が強い環境に置くと、漢方薬がひび割れてしまうことがあります。
例えば除湿器の近くといった乾燥が強くなりがちな場所を避け、室温が安定した場所に保管するようにしてください。
一定の室温を保つ
室温の上下が激しい環境は、漢方薬にとっていいとはいえません。
なるべく室温を一定に保つようにしましょう。室温計のような、便利なアイテムを活用するのもいいですね。
漢方薬の服用に使いやすい食品
できるだけ水やお湯で服用していきたい調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)ですが、場合によっては食品を使っていくのもいいでしょう。
ただ何でもいいというわけではありません。
漢方薬と配合させやすい食品を使っていきましょう。
片栗粉
片栗粉はほとんど無味無臭で、漢方薬と混ぜやすい食品です。
簡単な方法としては調胃承気湯と水・片栗粉を混ぜ、トロトロの状態にしてください。
その後、口内に塗り、水と一緒になじませながら服用して行きましょう。
スープ類
お好きなスープ類に漢方薬を馴染ませ、そのまま食べてみてください。
スープ類は味付けの調整がしやすく、漢方薬とうまく馴染ませることができます。
味が足りないと感じたら、スパイスを混ぜて食べやすくしていくのもいいでしょう。
ジャム
好みのジャムに調胃承気湯を混ぜ、そのままパンやホットケーキにかけ食べてみてください。
ハチミツやフルーツソースを混ぜ、食べやすくしていくのもいいですね。
ヨーグルト
ヨーグルトは舌触りがよく、さまざまな食品との相性がいい食品です。
そのまま調胃承気湯を混ぜ食べるのもいいですが、フルーツやシリアルを使いアレンジしてみるのもいいでしょう。
便秘は調胃承気湯で早めに解消していこう
便秘の症状を放置したままでいると、疾患のきっかけになることがあります。
日常生活にも大きく関係してくるので、調胃承気湯(チョウイジョウキトウ)を使い早めに解消していきましょう。
ただ使用に当たりいくつか注意点もあります。
効能だけではなく副作用や注意点にも注目し、正しく活用していってください。