漢方薬・生薬

防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)の効果・効能!ダイエットにも使えるって本当?

防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)という漢方薬の効果はご存知でしょうか?

主に、生薬の働きで体の水の巡りを整える効果などがある漢方薬です。

この漢方薬は肥満症に効果があることでも知られています。

そこで今回は、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)の効果・効能について詳しく紹介していきます。

防已黄耆湯の効果・効能

漢方薬研
防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)は、体力中等度以下で、むくみが気になる方やあまり動かなくても汗をかく、疲れやすいという方に向いている漢方薬です。

主な効果・効能は、肥満に伴う関節の腫れ痛みむくみ、多汗症、肥満症( 筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)があります。

効果・効能を見てわかるように、太っている人には画期的な漢方なので、よくのある防風通聖散などと同じように男女問わず、ダイエット目的で利用している人もいるようです。

漢方では、飲食物から「」「血(けつ)」がつくられ、体のすみずみに運ばれて体を動かしていると考えられています。

この、防已黄耆湯には、消化吸収を助けながら、余分なものとしてたまってしまった「水(すい)」をとり除き、全身の機能を高めるように効果的な生薬を配合し処方されているのです。

防已黄耆湯の成分(生薬)

生薬一覧
防已黄耆湯は次の生薬によって作られています。

  • 防已(ぼうい)
  • 黄耆(おうぎ)
  • 白朮(びゃくじゅつ)
  • 大棗(たいそう)
  • 甘草(かんぞう)
  • 生姜(しょうきょう)

これらの生薬がバランスよく配合され、さまざまな症状に効能があります。

防已(ぼうい)

防已(ぼうい)は、ツヅラフジ科のオオツヅラフジのつる性の茎や根茎を乾燥させたものです。

効能には、水分代謝促進、鎮痛などがあり、浮腫や関節水腫、関節痛、腫れ物などに用いられています。

最近では、健康的なダイエットのサポートとして注目されています。

黄耆(おうぎ)

黄耆(おうぎ)は、マメ科のナイモウオウギまたはキバナオウギの根を乾燥させたものです。

効能には、強壮、止汗、利水、排膿などがあり、胃腸系を強める補気強壮薬などに用いられています。

黄色で長くのびたものなので黄耆という生薬名がつけられたといわれています。

白朮(びゃくじゅつ)

白朮(びゃくじゅつ)は、オケラやオオバナオケラの根茎を乾燥させたものです。

効能には、健胃、整腸、利尿などがあり、消化器系の機能障害や水分の代謝異常などに用いられています。

白朮の元であるオケラは、古くから庶民の生活に溶け込んだ山草で、薬草として用いられる以外にも、雨時の湿気払いやカビ防止としても利用されてきました。

大棗(たいそう)

大棗(たいそう)は、クロウメモドキ科ナツメの果実を乾燥したものです。

効能には、強壮、利尿、矯味(きょうみ)などがあり、下痢で傷ついた消化管を補修したり、奮したの動きを抑制したり、腹痛を緩和させるときに用いられています。

高さ10mほどの落葉小高木で、黄土の乾燥地帯でよく生育します。

甘草(かんぞう)

甘草(かんぞう)は、マメ科カンゾウ属植物の根や根茎を乾燥したものです。

効能には、諸々の急迫症状を緩和、鎮痛、鎮痙(ちんけい)、解毒、鎮咳(ちんがい)などがあり、咽喉痛、胃痙攣、胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、疼痛などに用いられています。

高さ40~70cmの多年草です。長さ1~2mにもなる大きな根茎があります。

生姜(しょうきょう)

生姜(しょうきょう)は、ショウガ科ショウガの根茎です。

効能には、発汗、健胃、鎮吐などがあり、感冒(かぜ)、嘔吐、食欲不振などに用いられています。

生のショウガを「生姜」、蒸して乾燥したものを「乾姜」、そのまま乾燥したものを「乾生姜」といいます。

防已黄耆湯の副作用

副作用
漢方薬は副作用が少ないことで知られていますが、全くないわけではありません。

防已黄耆湯の副作用で報告されている症状には、発疹、発赤、そう痒などの「過敏症」があります。

このような軽度な症状は投与をやめることで症状は改善します。

また、発現頻度は不明ですが、重大な副作用も確認されています。

間質性肺炎

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)は、肺の間質組織の線維化が起こる疾患の総称です。

防已黄耆湯を服用することで、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音などの異常が現れた場合は、使用を中止し医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

場合によっては、胸部X線などの検査や副腎皮質ホルモン剤の投与などがされることもあります。

偽アルドステロン症

防已黄耆湯を服用することで、低カリウム血症、血圧上昇などの偽アルドステロン症が現れることがありますので注意が必要です。

身体に異常がみられるような場合は、医師に診てもらうようにしましょう。

ミオパチー

ミオパチーは、「Myo(筋肉)」と「pathy(病、苦痛)」からなる単語で、一般的には筋肉の疾患の総称をいい、多くの病気を含んでいます。

防已黄耆湯を服用し、脱力感、四肢痙攣・麻痺などの異常が認められた場合は、使用するのをやめ適切な処置を受けるようにしましょう。

肝機能障害

肝機能障害とは、肝臓の機能が障害されている状態をいい、黄疸などが現れることがあります。

このような場合も使用することをやめ、医師に診てもらうようにしましょう。

防已黄耆湯の飲み方と注意点

水
防已黄耆湯の飲み方は、一般的には1日2回~3回に分割し、食前又は食間に経口投与します。

防已黄耆湯は、コッコアポL錠防已黄耆湯、クラシエ防已黄耆湯エキス細粒などの第2類医薬品が多いのも特徴です。

漢方薬は基本的に、飲む方の、年齢、体重、体質、体型、症状などにより適宜増減するので医師や薬剤師から飲み方の説明を受けた場合はそれに従うようにしましょう。

また、高齢者の方、妊婦・産婦・授乳婦の方、小児などの服用は避けるようにして下さい。

飲むようなことがあれば、必ず医師の判断に従うようにしましょう。

他の薬と併用する場合なども必ず確認するようにして下さい。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)効果・効能について紹介してきました。

防已黄耆湯は、肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症などに効果的な漢方薬です。

その効果から、水太りなどに利用する方もいます。

漢方薬は、副作用が少なく安全性の高いと思われがちですが、含有量などを間違えると今回説明した副作用が現れることもあるので、適切な用量で服用するようにして下さい。

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記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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