漢方薬・生薬

安中散(アンチュウサン)とは?胃の不調を解消しよう

胃の不調を放置していると私生活に影響が出て大変です。とはいっても病院に通うのは何かと面倒ですよね。そんな時に役立つのが漢方薬です。

今回は、安中散の効能や副作用を詳しくご紹介していきます。

安中散にはどんな効能がある?

安中散は胸やけや食欲不振といった、胃の不調に総合的に働きがけます。特別な病気ではなくてもストレスや腹部の筋肉不足でも胃の不調を感じることがあります。

特に原因が思い当たらないのに胃に違和感がある方には、はじめに試していただくのに向いている漢方薬です。胃以外にも最近男性に増えてきた冷え性にもおすすめです。

末端に冷えを感じる方にも、頼もしい漢方薬といえるでしょう。

安中散がむいている症状

胃

神経性胃炎

主にストレスを要因として胃の痛みや不快感といった、さまざまな症状を引き起こします。消化不良も併発するため食生活に大きく影響を及ぼし、さらにそれがストレスとなり症状が悪化することもあります。

うつ病の発端となることもあるため、早めに対策することが大切です。

慢性胃炎

慢性胃炎は長期的に胃酸が減少し、胸やけやムカムカとした胃の不調を感じる症状です。飲酒やストレスといった生活習慣によるものや、ピロリ菌に感染したことで起こるものまでさまざま原因が存在します。

胃アトニー

胃の運動が低下し消化機能が低下してしまう症状です。食べ物をうまく消化できないので膨満感や食後の不快感を起こし、胃が垂れ下がった状態になるため下腹が目立つことが多いです。

腹部の筋肉量の不足により起こりますが、胃の位置が下がりやすい状態のまま過労や暴飲暴食などが続いていると悪化していきます。

安中散を使用することで起こる副作用

飲み合わせ
安中散をうまく活用していくためには、その副作用を知っておく必要があります。一部副作用が起こる人もいるのでよく確認しておきましょう。

むくみ

皮膚の一部分が膨らみ、場合によっては熱や痛みを感じる症状です。多くは時間が立てば解消されますが、長時間続くこともあります。

血圧の上昇

血圧が上昇し、ほてりや不快感が起こる可能性があります。

体中のかゆみ

特に理由もないのに体中が痒くなり、発疹も見られることがあります。

胃の不快感

安中散を使用した後に食欲不振やムカムカが悪化する可能性があります。

そのほかにもだるさや体の震えといったさまざまな症状が起こることがあるので、少しでも異常を感じたら直ちに使用を中止し、医師に相談してください。

飲み合わせにも注意が必要

複数の症状を抱えていると、さまざまな漢方薬を併用している方が珍しくありません。安中散と他の漢方薬の飲み合わせによっては、体調不良を起こすことがあります。

特に飲み合わせに注意が必要となるのは、甘草を含む漢方薬です。甘草には痙攣を鎮め、咳や淡といった症状にも効果的なため、多くの漢方薬に使用されています。

漢方薬の併用を行うときには必ず裏の表記を確認し、副作用の欄にも目を向けておきましょう。

安中散を使用してはいけない人

使用してはいけない
胃の不調に効果的な安中散ですが、中には使用しないほうがいい方もいます。

妊婦

医師や薬剤師に相談しましょう。

持病がある人

持病の内容によっては、漢方薬の使用で症状が悪化する可能性があります。

ほかの薬を併用している

薬によっては漢方薬が効果を邪魔してしまうことがあります。

心当たりがある方は、必ず医師や薬剤師に相談してから使用してください。

胃の不調を解消する生活習慣

生活習慣
胃の不調を引き起こす要因はたくさんありますが、その多くが運動不足と暴飲暴食、ストレスに起因しています。これらの対策を行いつつ安中散を使用していけば、さらに効果的に使っていけますね。

そのためには普段から生活習慣を整えておきましょう。

ウォーキング

厚生労働省によると、1日平均歩数を男性9,200歩、女性8,300歩を目標値として定めています。実際にこれほど歩くことは難しいですが、毎日歩くことで自分の限界を知ることができます。

その中で調整していけば無理のない運動ができますね。外で運動することが無理なら家の中で行うという手もあります。

家事を行っているといつの間にか結構歩いていた・・・といったことが珍しくないので、歩数計をもって家の中で歩いてみましょう。

リラックスできる方法を知っておく

自分が簡単に気分転換できリラックスできる方法を知っておきましょう。
例えば、帰り道のルートを変えてみたり、いつも行かないカフェに寄ってみたり、好きな香りを嗅いでみたり簡単なことでも気分が簡単に切り替わるものがあると思います。
自分にあったリラックス方法を発見しておくと気分が塞いだ時にすぐに気分を切り替えることができます。

胃の不調で考えられる他疾患

胃の不調
胃の不調にはストレスや生活習慣といった、日常の行動で起こるものが多くあります。でもその裏には疾患が潜んでいる場合もあるかもしれません。

安中散を使用しているのに一向に症状が解消されないときには、他疾患を疑ってみることも大切でしょう。

胃潰瘍

ストレスや食生活の乱れといったことが原因で、胃がただれてしまう症状を指します。胃の粘膜が破壊されているので強い吐き気を起こし、吐血やタール便を引き起こすこともあります。

プレッシャーやストレスを感じやすい人がなりやすい傾向にあるので、ストレス発散や生活習慣の改善で普段から対策することができます。

胃がん

胃の内側にある細胞が何らかの原因でがん細胞となり、増殖を繰り返す症状です。自覚症状が少なくあっても、胸やけ・胃の不快感といったよくある症状なので、気づいたときには重症化していることもあります。

胃の不調が長期的に起こり、生活習慣の改善や漢方薬の使用でも症状が改善しなかったときには、医師に診断してもらうようにすると安心です。

安中散は常時しておきたい漢方薬

胃の不調は早めの対策が大切です。でも病院には、行きづらいときがありますよね。安中散は多くのドラッグスロアや通販サイトで販売している、ポピュラーな漢方薬です。

使用上の注意を守り便利に使っていきましょう。

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記事執筆・監修

漢方薬剤師/薬膳料理家/国際中医師/国際中医美容師

大久保 愛

「アイカ製薬」代表取締役。
秋田の自然で薬草や山菜を採りながら育ち漢方や食に興味をもつ。薬剤師となり中国の北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て漢方・薬膳の専門家として商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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