胃薬の市販薬の症状に沿った選び方!
皆さんは胃が痛くなったら、なんでもいいからとりあえず胃薬を飲めば良いと思ってはいませんか?
実は胃の痛みと言っても様々な原因が考えられます。
市販の胃薬であれば何でも良いというわけではなく、自分の胃の痛みの原因を元に胃薬を選ぶ必要があります。
今回は胃痛の原因別に胃薬をご紹介をします。
意外と知っているようで知らない胃の事情を把握して、素早く胃痛を治しましょう!
市販薬でも様々な種類がある胃薬
薬局やドラッグストアへ行くと、多くの種類の胃薬が売られていますよね。
どれを買えばいいのか判らずに、適当に値段が安くて有名なものをなんとなく購入していませんか?
胃が痛む原因は必ずありますが、原因が1つに限られているわけではありません。
実は市販薬も、その原因に対応した胃薬を複数存在しています。
では、「多くの胃薬の中から、自分の胃痛に効果がある市販薬をどうやって見つければいいの?」と、疑問に思いますよね。
まずは自分が胃痛の原因からどういったものなのか、探っていきましょう。
胃薬を選ぶ前に自分の胃痛を把握しよう!
胃は意外とデリケートな部位で、無理をするとすぐに根を上げてしまいます。
普段はあまりご飯を食べない人が飲み会や宴会の席で脂っこい料理にお酒を飲むとすぐに胃が痛くなってしまうなど、胃痛はとても身近な存在です。
身近すぎるので、自分がどうして胃痛になっているかの原因に対してあまりピンとこない人もいるでしょう。
次からは胃痛がどうして起こるのか、原因を詳しくご紹介していきます。
ストレス
現代人は仕事や家庭の悩みなどで、多くのストレスを抱えて生活をしています。
休日明けの出勤前に胃が痛くなる人やちょっと考えすぎてしまう人は、ストレスによる胃痛の可能性が高いです。
ストレスを感じると胃が多くの胃酸を分泌し、胃を保護している粘膜を傷つけて痛みが出てきてしまうことがあります。
アルコールの過剰摂取
お酒が好きな人に多いのがアルコールによる胃痛です。
アルコール度数の高いウィスキーやリキュールをハイペースで飲んだり、毎日飲酒を繰り返すとアルコールが胃の粘膜を傷つけてしまいます。
食べ過ぎ
いつも食べている量を超える食事を食べると、胃が消化不良を起こしてしまいます。
消化不良は一度に多くの食べ物が胃に入ってきているのに、胃液で食べ物を消化できずに機能が低下している状態のことを言います。
胃が重い・食べ過ぎて苦しい・胸やけがするといった症状は消化不良を起こしています。
胃がけいれんしている
胃が突発的に痛み出す症状で、胃がけいれんしているような動きをするため胃痙攣とも言われています。
これは胃の筋肉が何らかの原因で縮んで痛みが出てきます。
元々胃腸が弱い
健康的な胃腸を持っている人であれば多少の無理も大丈夫ですが、もともと胃腸が弱い人がいます。
そういった人は些細な出来事ですぐに胃腸が痛んでしまいます。
ストレスを感じて胃液が少し過剰に出ただけで、胃がキリキリとしたり食べ過ぎ・飲みすぎによる腹痛を起こしやすいです。
昔は大丈夫だったけど年齢を重ねると共に胃腸が弱くなってきたという人もいるので注意しましょう。
市販の胃薬を選ぶ4つのポイント
ここまでで自分がどういった原因で胃痛になっているのか把握出来たのではないでしょうか。
どのような原因で胃痛が発生しているのか把握することで、的確に市販薬を選ぶことが出来ます。
しかし数ある市販のものの中から胃薬を選ぶのは大変なことですよね。
そこで薬に詳しくない人でも最適な薬を見つけられる4つのポイントをご紹介します。
胃の粘膜を増やす働きがある
胃痛の原因の多くは胃を覆っている粘膜が薄くなり、胃液やアルコールなどによって胃がダメージを受けることにあります。
そこで胃の粘膜を修復する薬が役立ちます。
胃薬の中ではポピュラーな作用の薬です。
普段から持ち歩いたり家に置いておきたい常備薬ですね。
胃酸を中和してくれる
胃痛の原因となる胃酸は強い酸性です。
アルカリ性の成分を含む薬を服用することで、その強い酸性の胃液を中和してくれる市販薬があります。
これは「制酸剤」と呼ばれていて、その名前の通り酸を抑制してくれる薬です。
ストレスで胃が痛む人やアルコールを多く飲んでしまった人には効果を発揮してくれます。
胃の活動を活発にしてくれる
食べ過ぎて消化不良を起こしてしまったり胃が弱っているときには、胃の活動を活発にしてくれる薬がおすすめです。
「健胃剤」と呼ばれていて、服用すると胃の活動を活発にしてくれます。
私たちは酸っぱい梅干しを想像すると反射的に唾液を分泌してしまいますが、これと同じような原理を利用しています。
漢方で使われている生薬によって人間の味覚や嗅覚を刺激することによって、胃の活動を呼び起こすのです。
消化不良に悩んでいる人でも胃が元気になって正しい量の胃液が分泌されれば、きっちりと消化してくれるので胃痛が解決します。
副交感神経を抑制
胃腸の筋肉が活発に動くことによって、痙攣を起こし痛みを感じていることがあります。
内臓の筋肉を動かすためには副交感神経が重要な働きを担っています。そこで副交感神経を抑制する胃薬があります。
お腹が急に激痛を感じる時はこのタイプの痛みかもしれません。
市販薬選びの手引き!胃薬5つ
胃薬を5つピックアップしました。
もし胃薬選びに迷ったらこの記事を参考に選んでみてください。
イツラック
商品名 | イツラック |
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メーカー | 株式会社漢方生薬研究所 |
値段 | 2,980円(税込) |
内容量 | 1箱90カプセル |
主成分 | ケイヒ、ウイキョウ、チョウジ、I-メントール、中鎖脂肪酸トリグリセリドなど |
販売ページ | https://www.herbal-i.com/ |
辛い胃の症状をスーッと鎮めたいのであれば、イツラックがおすすめ!
有効成分の一部に生薬が配合されています。また、生薬だけでなく胃酸を中和させる成分や、胃を回復させる機能もあるので、食べ過ぎ飲み過ぎむかつき吐き気嘔吐まで胃の不調と言えるものはほぼカバーされています。
毎日服用してもコスパのよい一ヶ月分のパッケージになっています。
まとめて購入するとさらに安くなるそうなので、普段から胃の不調全般に悩んでいるという人は、ぜひイツラックをお試しください。
ガスター10 S錠
商品名 | ガスター10 S錠 |
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メーカー | 第一三共ヘルスケア |
ブランド名 | ガスター10 |
値段 | ネット価格:1,058円(税込) |
内容量 | 6錠 |
主成分 | ファモチジン、エチルセルロース、セタノールなど |
公式サイト | https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/products/details/gaster_s/ |
胃もたれや胃痛に悩んでいるのであれば、この商品がおすすめです。
口中速溶タイプの胃腸薬なので水を必要とせず、サッと服用できるのが特徴です。
そのまま飲むのが苦手という方は水かお湯に溶かしても大丈夫です。
食前後問わず服用可能となっているので痛みが出てきたときに服用して大丈夫です。
ガスター10は胃酸の分泌量をコントロールしてくれるので、主に胃酸を多く分泌しがちなストレス性やアルコール摂取といった原因で胃痛となっている方に効果が期待できます。
スクラート胃腸薬(錠剤)
商品名 | スクラート胃腸薬(錠剤) |
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メーカー | ライオン株式会社 |
ブランド名 | スクラート |
値段 | 950円(本体価格) |
内容量 | 36錠 |
主成分 | アズレンスルホン酸ナトリウム、L-グルタミン、炭酸水素ナトリウム、合成ヒドロタルサイトなど |
公式サイト | http://www.lion.co.jp/ja/products/168 |
スクラートは胃酸で痛んでしまった胃を直接保護し、炎症を抑えて粘膜の保護を助けてくれます。
さらに胃液の強い酸性を中和してくれるので、胃液の過剰分泌にも効果を発揮してくれるのです。
胃もたれや胸やけ、胃酸過多など様々な症状に対応しています。
ガストール錠
商品名 | ガストール錠 30錠 |
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メーカー | エスエス製薬 |
ブランド名 | ガストール |
値段 | 税込1,026円 |
内容量 | 30錠 |
主成分 | メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、ビオヂアスターゼ2000など |
公式サイト | https://www.ssp.co.jp/product/all/gl-t/ |
ガストールは胃酸の分泌を抑制してくれる胃薬です。
過剰に分泌されてしまう胃酸を抑制してくれるだけでなく、すでに分泌された胃酸を中和する制酸剤も配合しています。
主に胃痛・胃もたれ・胸やけに効果を発揮してくれます。
胃になんとも言えない不快感やぎゅっとするような痛み、胃が重く感じる方にはおすすめです。
また、二日酔いや悪酔いなど吐き気にも効果があるので常備薬の一つとして購入しておいて損はないでしょう。
パンシロン キュアSP錠
出典 : http://jp.rohto.com/pansiron/
商品名 | パンシロン キュアSP錠 |
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メーカー | ロート製薬 |
ブランド名 | パンシロン |
値段 | 950円(本体価格) |
内容量 | 30錠 |
主成分 | 水酸化マグネシウム 、合成ヒドロタルサイト、沈降炭酸カルシウム 、アルジオキサなど |
公式サイト | http://jp.rohto.com/pansiron/cure-s/ |
出すぎてしまった胃酸を抑える働きのある成分を中心に配合して胃酸を中和し、荒れてしまった胃の粘膜を修復・保護してくれます。
胃酸の逆流によっておこる胸やけやむかつきも抑えてくれます。
さらに胃酸の過剰分泌によって弱ってしまった胃の働きを促進してくれる健胃成分のチンピも配合しています。
キャベジンコーワα 18錠
出典 : http://www.cocokarafine.co.jp/
商品名 | キャベジンコーワα 18錠 |
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メーカー | 興和 |
ブランド名 | キャベジン |
値段 | 600円(税抜) |
内容量 | 18錠 |
主成分 | メチルメチオニンスルホニウムクロリド、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウムなど |
公式サイト | http://hc.kowa.co.jp/otc/7469 |
胃粘膜の修復を助ける成分を中心に、健胃作用のあるソヨウ乾燥エキスを配合した胃薬です。
脂っこい食事の後や強いストレスを感じて胃酸が過剰に分泌されている人におすすめです。
脂肪の分解を速めてくれる成分も配合されているので、飲み会などで脂っこい食事をした後に服用すると効果を発揮してくれます。
年を重ねて脂っこい食事が苦手になったという人にはぜひとも試して頂きたい市販薬です。
胃薬に頼らずに胃痛を防ぐ!
市販の物として売られている胃薬は胃痛をすぐに鎮めてくれるために非常に便利なものですが、薬なので副作用が出てきます。
なるべく胃薬に頼らないで胃痛を抑えたいですよね。
胃薬に頼らずに胃痛を抑える・予防する方法をご紹介していきます。
ストレスを感じたら深呼吸
生活していると何かとストレスを感じますよね。
もしちょっとイラッとしたことが起こっても3秒止まって深呼吸をしましょう。
イライラを貯めたまま生活をすると胃酸が多く分泌されてしまうので、深呼吸をしてリラックスすることが大切です。
軽い運動をするなどちょっと体を動かすだけでもストレスは軽減されるので、ストレスを感じにくくするような努力をしましょう。
規則正しい生活を送る
簡単なようで難しいのが規則正しい生活を送ることです。
休日でも朝はしっかりと起きて、一日3食バランスよく食べるだけでも体全体への負担は軽減します。
暴飲暴食は避け、お酒は適度に楽しむようにしましょう。
たまに飲み会でお酒を多めに楽しんだり脂っこい食事を楽しむのは良いですが、必ず胃を労わるようにしましょう。
刺激の強い飲食物は避ける
辛い料理が好きな人や味の濃い料理を好む人、仕事中にコーヒーを良く飲む人は知らないうちに胃へ負担をかけている事があります。
刺激の強い飲食物は胃液の過剰分泌を招いたり胃の粘膜を刺激して胃痛の原因となるため、毎日の摂取は体に毒です。
たまに楽しむ分には問題ありませんが、慢性的になってしまうと胃へ負担がかかるので避けましょう。
また、異常に熱いものや冷たいものも胃へ負担となります。
食事を楽しむ際にちょっとした気配りで胃を労わってみてください。
食事をするタイミングに気を付ける
規則正しい生活を送ろうと努力をして朝起きてすぐに食事をする方がいますが、実はそれはNGなのです。
寝ている間は胃も休んでいるので、起きてすぐに食事をすると消化不良を招く恐れがあります。
目を覚まして30分程度の時間が経つか、軽くジャンプなどをするか歩くことなどで体全体を起こす必要があります。
また、寝る前に食事をするのも要注意です。
理想は寝る2時間前には食事を終わらせて、それ以降は何も食べないことです。
ちょっとした食事の時間に気を付けるだけでも、だいぶ胃腸への負担は軽減します。
胃薬が効かない程胃痛が悪化すると…
毎日胃薬に頼って生活をしていると胃に負担が掛かり続けて重大な病気を引き起こしてしまいます。
市販の胃薬はあくまでも対症療法なので根本的な解決にはならないのです。
胃薬が効かない程繰り返す胃痛があれば注意が必要です。
胃痛がサインになっている病気を見ていきましょう。
胃潰瘍(いかいよう)
胃の病気の中では多い病気で、みぞおち付近に痛みが出てきたり胸やけやげっぷといった症状が現れます。
胃潰瘍は胃を保護している粘膜の損傷が深い層まで進行してしまった病気です。
治すのには時間がかかるため早期発見と早期治療が大切となります。
胃の痛みが慢性化しているようでしたら病院へ行きましょう。
慢性胃炎
慢性胃炎はその名前の通り胃で起こっている炎症が慢性化してしまうものです。
繰り返し強い刺激を受けたり胃酸過多な状態が続くことで発症します。
過度な喫煙・飲酒や暴飲暴食を避けることが大切です。
急性胃炎
普段は健康的な生活をしているけれど乱れた食生活を送るとお腹が痛くなるという人は、急性胃炎の可能性があります。
胃の中にコーヒーや香辛料などの刺激物が入ることで胃に炎症が起こってしまい痛みが出てきます。
この急性胃炎を繰り返すと慢性化し、慢性胃炎になってしまうので自分の胃を労わりながら生活するように心がけましょう。
腹膜炎
主に細菌が胃の中に侵入することで起こる病気です。
急性腹膜炎と慢性腹膜炎の2つがあります。
腹部が痛むため胃の病気と勘違いしがちですが、実は腹膜炎だったということもある隠れた病気です。
腹部に痛みがあるだけでなく、発熱・悪寒・嘔吐など風邪によく似た症状も出てきます。
最悪の場合死に至ることもある恐ろしい病です。
胃がん
胃がんは自覚症状がほとんどなく、胃がんが進行してから胃の痛みや不快感、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状が出てきます。
胃潰瘍や胃炎の症状にも当てはまるため、胃がんの診断をするのはしっかりと検査を行った後になります。
症状が進行したあとも症状が出てこないケースもありますので、定期的な健康診断が重要です。
もし最近食生活に気を付けているのに胃の痛みや不快感、胸やけ、吐き気、食欲不振などの症状が出てきたら胃がんの可能性を疑いましょう。
市販の胃薬の選び方まとめ
いかがでしたか?
今回は胃痛の原因と市販の物や生活習慣の見直しなどを使った改善法をご紹介しました。
胃痛の原因は比較的はっきりしています。
胃痛は様々な原因があるため多くの市販薬が販売されていますが、その中から自分に一番合う胃薬を見つけるのは大変なことです。
ぜひ今回の記事を参考に胃薬を選んでみてください。
また、胃痛が1週間以上続く場合は必ず専門機関を受診するようにしてください。
それでもどの胃薬にしたら良いか迷ってしまう方は
副作用が気になる方
食べ過ぎや飲み過ぎの方
値段重視の方
また、胃薬以外にも、痔や逆流性食道炎などに対する市販薬の選び方で迷ってしまったら、下記のリンクも参考にしてみて下さい。
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